イタリア国内はもとより、ヨーロッパ全般にわたって高い人気を誇る“ピアノの詩人”こと
エンリコ・ピエラヌンツィ(Enrico Pieranunzi)が、1990年代にイタリアの「Soul Note」から発表し、現在では入手困難となっていた『
ノー・マンズ・ランド』(KKE-9001 2,315円 + 税)と『
シーワード』(KKE-9002 2,315円 + 税)の2作品がUHQCD化。12月15日(金)にリリースされます。
『ノー・マンズ・ランド』は1989年録音。日本においてヨーロッパ盤の情報はままならない時代でしたが、オランダの「Timeless」からリリースした『
ニュー・ランド』や、トリオでの第1作『Deep Down』が評判となり、『ノー・マンズ・ランド』は発売当時から人気を博していました。ピエラヌンツィが敬愛する
ビル・エヴァンスからの影響が薄れ、よりオリジナリティを確立した時期の作品です。
1995年に録音された『シーワード』は、
チャーリー・ヘイデン、
ビリー・ヒギンズとのリーダー作『First Song』など数々のアルバムのリリースを経て発表されました。本作はピエラヌンツィのキャリアの中でも重要な位置を占めるヨーロピアン・トリオによる最初の作品です。
両作品ともブックレットにはピエラヌンツィ自身による書き下ろし解説を掲載。当時のジャズ・シーンや作品についての貴重な証言が記されています。