98年発表の2ndアルバム『ターニング・イントゥ・スモール』（写真）を、コーネリアスこと小山田圭吾がその年のフェイヴァリット・アルバムの1枚に選出したことが切っ掛けとなり日本でもその名が知られるようになった、アメリカに現れた“マイブラ・チルドレン”の代表格バンド“オール・ナチュラル・レモン&ライム・フレイヴァーズ”（以下、AL&LF）。

　もやのかかったドリーミーなメロディやフィード・バック・ギターなどはマイブラを、独自のコード進行や微妙な音使いなどはステレオラブやハイラマズなどの音響系サウンドを彷彿させる彼ら。その独自のスタイルが完成の域まで達した2ndアルバムは、日本やアメリカなどで絶賛され、その影響からか、わずか1,000枚しかプレスされなかった幻の1stアルバム『オール・ナチュラル・レモン&ライム・フレイヴァーズ』や、未発表曲ばかりで構成されたコンピ盤『ストレート・ブルー・ライン』が日本やアメリカで発売されるなど、数ある“マイブラ・チルドレン”のなかでも、人気・実力共に抜きん出た存在であったものの、彼らは2年前にすでに解散。メンバーのMercは、現在、新プロジェクト“イフウェン”を立ち上げています。3月15日には、イフウェンのデビュー・アルバム『イフウェン』（クアトロ-051\2,415（税込））が日本先行で発売される予定（日本盤にはボーナス・トラックが追加収録予定）。今年を語る一枚になる可能性が高い作品ですので、アナタもぜひ！！