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『愛の渦』三浦大輔監督×大根 仁×峯田和伸がトークショー開催

三浦大輔   2014/03/25 15:50掲載
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『愛の渦』三浦大輔監督×大根 仁×峯田和伸がトークショー開催
 人気劇作家、三浦大輔が主宰する演劇ユニット「ポツドール」の代表作であり、〈第50回岸田國士戯曲賞〉に輝いた傑作舞台劇を三浦自身が脚本、監督をつとめ映画化! 性欲に振りまわされる人間の滑稽さ、切なさ、人間の本質を描き出した『愛の渦』(原作・脚本・監督:三浦大輔、出演:池松壮亮 / 門脇 麦 / 新井浩文 / 滝藤賢一 / 三津谷葉子 / 窪塚洋介 / 田中哲司)。本作の大ヒットを記念し、三浦大輔監督のオールナイト上映イベントが3月21日(金・祝)から22日(土)にかけて、東京「テアトル新宿」で行なわれました。

 『愛の渦』をはじめ、『恋の渦』(原作・脚本:三浦大輔、監督:大根 仁)、『ボーイズ・オン・ザ・ラン』(監督・脚本:三浦大輔、出演:峯田和伸)を一気に上映したこのイベント、指定席は即完売。立ち見が出るほどの大盛況の中、プログラムの一つとして三浦監督、大根 仁、そして峯田和伸(銀杏BOYZ)を迎えたトークショーも実施。『愛の渦』については、「どういうアプローチをするのかとても気になっていたのですが、自分よりもプロの映画監督という感じでしっかり映画を作られているなと思いました」(大根)、「舞台は再演を観させていただきました。音楽でたとえると井上陽水さんの〈夢の中へ〉を斎藤由貴さんがカヴァーした時のような、同じ素材で全然違うんだけどすごく良いなと思いました」(峯田)とコメント。

 また、三浦監督作品について、「役者が何をするというよりもその奥を描いているという感じがするんです」(峯田)、「三浦監督は感情移入させるのに、役者単体じゃなくて、そこに漂う空気感に対してなのかなって感じます。それが客観的に観ていた人に対して、どこか思い当たる節を感じて、ヒリヒリしてくるという」(大根)と、その魅力について語りました。

愛の渦


[『愛の渦』オールナイト上映トークショー]

――早速ですが三浦監督と大根監督の出会いについてお伺いしたいと思います。

大根 仁 「すでに飲んでいます(笑)。三連休の初日とはいえオールナイトにこんなに来ているなんて皆さん無職ですか(笑)。よろしくお願いします。三浦監督とは2004年に『演技者。』という番組で演出をやっていた時に若い才能を紹介したいと色々舞台を見ている中、『激情』という作品を見て“これを映像化したい!”と思って紹介してもらったのがきっかけです。もう10年近く経ちますけど三浦大輔という天才を世に知らしめたいと思っていました」

三浦大輔 「テレビに憧れがあったので、すぐにお受けしました(笑)」

――『愛の渦』はご覧になっていかがでしたか?

大根 「どういうアプローチをするのかとても気になっていたのですが、自分よりもプロの映画監督という感じでしっかり映画を作られているなと思いました。(『恋の渦』については)私は原作が好きすぎて、舞台を忠実に“中継する”というような思いも込めて作りました」

三浦 「舞台をやっているからこそ同じようなものにならないようにしようと考えたので、そういう意味では映画的なのかもしれません」

大根 「原作者だからこそ壊す権利があるんですよね」

――三浦監督は大根さんが監督をされた『恋の渦』をご覧になっていかがでしたか?

三浦 「原作者なので客観的に観れないところはあるのですが、4日間の撮影期間そしてワークショップであそこまでしっかりしたものを作るのは素直にすごいなと思いました」

――三浦監督は今まであまりトークショーなどされたことがなかったと伺いましたが?

三浦 「映画は拡がるので本当に良いなと思っています。トークショーなどもあまり出たことがなくて、昔は作品についてあまり多く語らないのを良しとするところがあったんですけど、もうそんなことどうでもいいなって(笑)。この作品は間口を広げて多くの人に観てもらいたいですし」

――トークショーどころかTwitterもはじめて、映画と同じように監督もどんどん脱いでいってますね(笑)。それでは、ここでもうもう一方ゲストの方をお呼びしたいと思います。本日、上映されます『ボーイズ・オン・ザ・ラン』主演、峯田和伸さんです。まずは『愛の渦』いかがでしたか?

峯田和伸 「舞台は再演を観させていただきました。音楽でたとえると井上陽水さんの〈夢の中へ〉を斎藤由貴さんがカヴァーした時のような同じ素材で全然違うんだけどすごく良いなと思いました」

――監督と峯田さんの出会いはどんな感じなんですか?

三浦 「『ボーイズ・オン・ザ・ラン』の時にはじめてお会いしました。どうしても彼に演じてほしいと思ったんです」

――大根さんは『ボーイズ・オン・ザ・ラン』いかがでしたか?

大根 「素晴らしい映画だと思いました。峯田さんも言ったように原作があって全く同じではないのにベースに雰囲気を残して、それこそカバー作品みたいですごいなと思いました」

――三浦監督はお芝居の時は厳しい演出という声も聞かれますが、峯田さんは追い込まれたりしましたか?

峯田 「僕の場合はそんなことなかったですね。他の方はあったかもしれませんが」

三浦 「どっちかというと女優さんとぶつかることが多いですね」

大根 「僕は逆ですね。女優さんには可愛いね〜って(笑)」

三浦 「映画はそんなに本数も撮っていないので、そんなに厳しくという感じはないですかね。今回の門脇さんに関しても、峯田さんに関しても存在感が作品を成立させているので、演技に対する技術とかよりもそっちの方が重要だと思っているので」

峯田 「三浦監督の作品は、役者が何をするというよりもその奥を描いているという感じがするんです。今回も役名が思い浮かばないので……なんというか役者が悪いとかじゃなくて……顔にモザイクがかかっているというか……。なんかうまく言えないですね。パーマをかけすぎてヘコんでいるんです」

――パーマの渦が……。

(会場爆笑)

大根 「わかります! 三浦監督は感情移入させるのに、役者単体じゃなくて、そこに漂う空気感に対してなのかなって感じます。それが客観的に観ていた人に対して、どこか思い当たる節を感じてヒリヒリしてくるという」

一同 「なるほど。そういうことですね」

――それでは、会場の皆さんから質問を受け付けたいと思います。

(Q) 三浦さんの今度の舞台に峯田さんが出演されると思いますが、どんな作品なのですか?

三浦 「そうなんです。宣伝になってしまいますが、峯田さん、池松壮亮さん出演の舞台をやります。『ボーイズ・オン・ザ・ラン』の主演と、『愛の渦』主演のおふたりという、わかりやすい繋がりで(笑)。今回、峯田さんは初舞台で。峯田さんとやるのは怖いんですけど、やらなきゃなと思って」

峯田 「僕だって怖いですよ」

――ぜひ舞台の方も楽しみにしていただければと思います。それでは次の方。

(Q) 三浦監督、大根さん共にバラエティ番組からの影響を公言されておりますが、具体的にありますか?

大根 「バラエティ番組の方が、日々更新されているという意味では映画よりも最先端にあると思うので、そのスリリングさを参考にしたりしています」

三浦 「ドッキリカメラみたいなものとか、バラエティ番組のワンコーナーで、“これって映画や舞台にしたら面白いんだろうな”ということに気づくことがあります。実際にお芝居の元ネタになったものもあります」

大根 「『恋の渦』も『あいのり』からヒントを得たって言ってましたよね」

(Q) 峯田さんの歌詞が具体的で衝撃を受けました。最近のアルバムでは以前の“恋”から“愛”を歌ったものが増えているように思いますが、なにか心境の変化などあるのでしょうか?

峯田 「2005年に発売したアルバムに関しては言葉がすごい武器だと思っていたけれど、今はネットと現実の境とかも少なくなって、どこに行っても変わらないという強い思いが今年発売になったアルバムに表れているかもしれません。でも最近になって改めて言葉が武器だって思ってきているので、そういった作品が好きなのであれば、次の作品も買ってくださいね(笑)」

(Q) 先ほど『ボーイズ・オン・ザ・ラン』では峯田さんしかいないと思ったというお話がでましたが、なぜミュージシャンの峯田さんを抜擢したんですが?

三浦 「役者さんの技術というより、存在感そしてなにより人間の魅力に惹かれました」

(Q) なぜ性欲をテーマにした作品をつくろうと思って、テーマが乱交になったのですか?

三浦 「乱交に参加した方はあまりいないと思いますが、リアリティを追及したわけではなく、覗き見する感じで疑似体験してもらいたいと思いからです。突飛なキャラクターとか変な性癖を登場させてないのは、そこからです」

大根 「三浦監督は乱交というテーマを扱ったのは、奇をてらった訳じゃないとお思います。彼なりのトレンディ・ドラマになっています(笑)。『東京ラブストーリー』っていうタイトルでもおかしくない(笑)」

――ありがとうございます。まだまだお話をお伺いしたいところですが、そろそろお時間となりますので、最後に監督から一言いただきたいと思います。

三浦 「本当に今日はたくさんの方にお集まりいただきまして誠にありがとうございます。朝まで無理せずに楽しんでいってください。映画のヒットは皆さんの力なくしてはなかったと思います。広めていただき、そして今日も集まっていただき嬉しいです。なんか、乱交がテーマのR18+映画が流行っているらしいってなったら面白い世の中じゃないかなと(笑)。これからも応援よろしくおねがいいたします」
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