モンキー・パンチの原作に漂う、アダルトでエロティックなテイストを存分に生かし、峰不二子を主役に配した『峰不二子という女』に続く、『ルパン三世』のスピンオフ第2弾『LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標』(6月21日より新宿バルト9にて1週間限定特別公開)。熱い注目の集まる本作より、次元大介とルパンIII世の場面写真が公開されました。
また先日、都内で行なわれた本作のアフレコ現場にて、ルパンIII世を演じる
栗田貫一、次元大介を演じる
小林清志、
小池 健監督が本作について語っており、TVスペシャルとの違いについては、「やっぱり、ダークでダーティな感じかな? スペシャルなどでの関係とはちょっと違って、そこまで温まってない男同士っていうか。特に今回は、次元大介というガンマンとルパンIII世が出会ってそれほど時間が経ってなくて、互いに信頼もしていなければ仲間意識もない、でも徐々にそれが芽生えていく過程にある。だからテンションもナァナァにならないように、ちょっと他人行儀というか、ライバル同士というか、そういうイメージで演じてますね」(栗田)と、コメントしています。
原作:モンキー・パンチ(C)TMS■
『LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標』
栗田貫一 / 小林清志 / 小池 健監督 アフレコ取材レポート――本作はハードな印象の作品ですが、TVスペシャルなどと意識して演じ分けているところはありますか?栗田貫一 「やっぱり、ダークでダーティな感じかな? スペシャルなどでの関係とはちょっと違って、そこまで温まってない男同士っていうか。特に今回は、次元大介というガンマンとルパン三世が出会ってそれほど時間が経ってなくて、互いに信頼もしていなければ仲間意識もない、でも徐々にそれが芽生えていく過程にある。だからテンションもナァナァにならないように、ちょっと他人行儀というか、ライバル同士というか、そういうイメージで演じてますね」
小林清志 「昔はこういう人間同士の因果関係の話がよくあったんです。非常に面白いですよ。こういう話がまた出てきたのは嬉しいかな。意識して演じたりは特にないですけど」
栗田 「タバコの匂いとか、拳銃から発射された感覚とか、車の音とかがするっていうか」
小林 「昔は小物とか、そこに置いてあるものに対してものすごく神経が細かく行き届いていたんですよ。今回はその点がいいね」
栗田 「タバコを吸って煙をくゆらせてる2人の関係があって、最後にライターのアップがくる。男くさい、悪いヤツどうしの友情みたいな。そこがよく出てる作品じゃないかな。こういうのはこういうのでやったほうがいいと思う。こっちのルパンが好きっていう人もかなりいると思うんですよ。ポップなルパンもいいけど、ダーティなルパンもいいというか」
小林 「ダーティというか人間臭い。関係が人間臭いということですかね。ただ、オンエアできるかどうかというシーンがほかにありますね。逆に楽しみかな」
――小池監督、今回、監督のオファーを受けたとき、どのような思いを持ちましたか?小池 健 「『峰不二子という女』は、ルパンの一味が出会って間もない時期、という設定が魅力的だと思ってました。ルパンが主役でもう一回その時期のものを作ってみたかったので、ものすごく魅力的に感じて引き受けた作品ですね」
――ルパンと次元が相棒になっていくところが描かれるのはすごく魅力的ですね。小池 「どうやってルパンと次元が仲間になっていったのか、みんな知りたいんじゃないかと。ルパンの魅力に惹かれていく次元とか、次元がルパンと一緒に行動しはじめるきっかけなどを、しっかり描いていきたいなと思っていたんです」
――最後に栗田さんや小林さんにとって“相棒”とはどんな存在ですか?栗田 「最低でも自分と同等な力がある人間のことじゃないかな。ある瞬間から敵になれるくらい相対できるパワーをもってる同士が組まないと、相棒にはなれないのかなと。どちらかが少しでも劣っていると、助ける人と助けられる人になっちゃうので。だからその間にはいつも、どこかに緊張感があるんじゃないかな」
小林 「昨日の敵は今日の友っていう感じだよな。同じ目的に向かってひとつを成し遂げようとするんだけど、それぞれ主張があって、それが重なり合っているわけじゃないんだよ。それが同じ仕事をしていくっていうことじゃないかな。それぞれ個性が生きてるとおもしろいよね。磁石の同極同士みたいに反発して離れる感じが少しでもあると、余計におもしろいという気がするね」