2006/07/25掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
その黒髪の先までもが、震えるほどアヴァンギャルド!“ノイズ”と呼ぶには美しすぎるギター・サウンドを日夜轟かせているノイズ/アヴァンギャルド界の漆黒の重鎮、
灰野敬二が新作
『やらないが できないことに なってゆく』(PSFD-8024 ¥2,940(税込))をリリースします。先日行なわれたハード・コア界隈の二大“ロック・ドラマー”、
PILL(ex.
LIP CREAM)、MURO-CHIN(
WRENCHほか)との異種格闘技戦がごときインプロ・ライヴの感動がさめやらないファンには待望の作品です。(写真は94年リリースの金字塔的名盤
『慈』)
昨年リリースの
『宇宙に絡みついてる我が痛み』でエアー・シンセ、デジタル・テルミンを駆使した実験的な領域の宇宙へと聴くものをいざなった灰野氏。そのほかにもガット・ギターで津軽三味線を迎撃した
『たゆたゆと ただよいたまえ このふるえ』やドラム・ソロ・アルバム
『この気配 封じられてる 創まりに』など氏の新たな挑戦と呼ぶべき前人未到のリリースが続いていましたが、本作は久々のヴォーカル・アルバムで、熱心なフリークの声に応えた、まさに氏の集大成的な“アヴァンギャルドの極地”であり、研ぎ澄まされた極限の美ノイズがこれでもか!と詰め込まれていることは必至、後世に残るべき作品だとのこと。……期待です!