2014/01/17掲載(Last Update:14/03/05 20:15)
〈第86回アカデミー賞〉のノミネート作品が発表! 「長編ドキュメンタリー部門」には、すでに世界各国での受賞数は60に届こうという受賞ラッシュが続く問題作、『アクト・オブ・キリング』(4月・日本公開)がノミネートされています。
――60年代のインドネシアで密かに行なわれた100万人規模の大虐殺。その実行者は軍ではなく、“プレマン”と呼ばれる民間のやくざ、民兵たちであり、驚くべきことに、いまも“国民的英雄”として生活を過ごしている。
映画作家のジョシュア・オッペンハイマーは人権団体の依頼で虐殺の被害者を取材していたが、当局から被害者への接触を禁止され、対象を加害者に変更。彼らが嬉々として過去の行為 を再現して見せたのをきっかけに、「では、あなたたち自身で、カメラの前で演じてみませんか」と持ちかけることに。
映画スターのように、身振り手振りで殺人の様子を詳細に演じてみせる男たち。しかし、その再演は、彼らにある変化をもたらしていく――。
実際の大量虐殺者に、カメラの前で自らの殺人を演じさせるという前代未聞のアイディアと勇気を持ったこの映画は、長く恐怖に支配されてきたインドネシアの歴史に大きなインパクトを与えたのはもちろん、単なる告発ドキュメンタリーを超越し「“悪の正体”とは、“悪”とは何なのか」「人間の本当の恐ろしさとは」という普遍の問題を突きつけます。また、完成前のラフカットを観て心を奪われた、
エロール・モリス、
ヴェルナー・ヘルツォークという2人の巨匠監督が製作総指揮として参加、映画の完成に向け多くのアドバイスを与えたほか、劇場公開を全面的にバックアップしていることでも話題を呼んでいます。