ニュース

Z.O.A + Borisの新プロジェクト“A/N”が初公演を開催 初作『素描集I』の販売も開始

Z.O.A   2018/11/07 14:35掲載
はてなブックマークに追加
Z.O.A + Borisの新プロジェクト“A/N”が初公演を開催 初作『素描集I』の販売も開始
 森川誠一郎血と雫, Z.O.A)、黒木真司(Z.O.A)、Takeshi(Boris)、Atsuo(Boris)の4名から成る新プロジェクト“A/N(eɪ-ɛn)”が始動。11月16日(金)に初公演〈第一幕“或る時・花”〉が東京・高円寺 Highにて開催されます。当日に先駆け、トレイラーが公開中。

 2本のギターと2本のベース、3声のヴォーカルを4名が固定せずフレキシブルに担うことで、未聴の表現を模索するA/N。公演は専属映像チーム“Quwah”による映像を交え、“体験する映画、意識が経験する映画”を体現する内容が予定されています。


 公演当日より、初のレコーディング作品『素描集I』の先行販売もスタート。ゲスト・ヴォーカルにSaya(la scène)を迎え、必殺のスラッジング・ドゥームからクリアなギター・アンビエント、フリーフォームの緊張感までをパックした全8曲入りの同作は、おなじみ中村宗一郎(Peace Music)がマスタリングを担当。アルバムからは、Quwahがディレクション / エディットを手がけた収録曲「雨音」の映像が公開されています。


 なおA/Nは、11月8日(木)20:00からFRESH LIVEおよびニコニコ生放送にて放送される「FOOL'S MATE channel」の特番に出演。トークに加え、ライヴ・パフォーマンスも予定されています。詳しくはオフィシャル・サイトにてご確認ください。

去年あたりからBorisのAtsuo氏とYBO2のトリビュートアルバム「鬼 O.N.I」のレコーディングを頻繁にしていた頃。その流れから部分パートに黒木真司(Z.O.A)を呼び込んでの録音作業中のこと。そもそも黒木がスタジオでギターを弾く姿を観たのは数年振りのことで、近くに居るようで遠く、遠くに居るようで近いという不思議な関係でもあり、こうしてまた人前で弾く姿を観るのは嬉しい限り。そして、ブランクを全く感じさせないギタープレイ。それが必然なのか偶発なのかはともかく、そこで何か新規にユニットが発生しても面白いのではないか?と、いう発案が、A/Nが生まれるきっかけにあったと思う。まだ、その頃はそれが何である、こうである等の具体的なプランは無かったと記憶するものの、ただでさえ多忙なAtsuo氏とTakeshi氏のスケジュールの間に、A/Nの生態プランが次々と投げられて来る。それによって漠然としていたものが段々とクリアになる様子がとても面白く、魅力的に感じた。
例えば、デモテイクからOKテイクに変化する過程と同じように、沢山の意見やアイデア、閃き、偶然といった要素が重なり合うようなこと。また、演奏メンバーだけに限らない映像を含む集合体でもあること。または運動体。映像の内容もそうであるし、その見せ方に然り、音楽だけに限定されない要素のある複合性。大掛かりではあるけれど、その実は至ってシンプルな思考の実践にも思う。裏を返せば既成概念にある当たり前とは違うだけのことで。これはわたしの解釈だけれども、ここでいう楽曲というのも、完成があるようで無い。何を持って完成という訳でもなく、視覚を含む相互関係で成り立つかのバランスが重要視されているのではなかろうか。
A/N ”演奏”メンバーはBorisの二人とZ.O.Aの二人。計四人。と、書くと何の変哲も無いバンドグループのようだけれど、これだけには収まらずと言ったところ。また、最低限演奏に必要な歌詞やメロディを各自が持ち寄り、それらを誰が歌うと言った構成アレンジ等、わたしにとっては新鮮な試みも多々ある。そのような過程がある中で部分的ではあるけれど、Takeshi氏の書いた詩の一節にある「無数の孤独」という語感も素晴らしいと思えた。演奏に触れる機会に探して欲しい。と、何に限らずこういった些細な感銘から大きなものまで、当事者間に発生する要因があってこその集合体であることがとても美しく思える。
偶然の深さと光。未来のことは誰にもわからないけれど、始まりは知覚によって動き出している。

――森川誠一郎

A/N
第一幕“或る時・花”


2018年11月16日(金)
東京 高円寺 High
開場 19:00 / 開演 20:00
前売 4,000円 / 当日 4,500円(税込 / 別途ドリンク代)

主催: fangsanalsatan

※お問い合わせ: 高円寺High
koenji-high.com

■2018年11月16日(金)発売
A/N
『素描集I』

FAS-011
CD / vinyl TBA

拡大表示

[収録曲]
01. 黒衣
02. 左手
03. 切断
04. 夢底
05. 逆光
06. 亡骸
07. 雨音
08. 小夜
最新ニュース
※ 掲載情報に間違い、不足がございますか?
└ 間違い、不足等がございましたら、こちらからお知らせください。
※ 当サイトに掲載している記事や情報はご提供可能です。
└ ニュースやレビュー等の記事、あるいはCD・DVD等のカタログ情報、いずれもご提供可能です。
   詳しくはこちらをご覧ください。
[インタビュー] 魚返明未 日本の新世代ジャズを牽引するピアニストが、新たなトリオでアルバムを発表[インタビュー] みやけん 人気ピアノYouTuber 『俺のヒットパレード!』第4弾リリース!
[インタビュー] Billyrrom 注目の新世代バンドに聞く新章突入と〈HEADZ 〜NEW HOT WAVE〜〉出演への思い[インタビュー] 町あかりの歌謡曲・春夏秋冬 春のテーマは「ディスコ」!
[インタビュー] Arvin homa aya  実力派シンガーの話題曲 アナログで連続リリース[インタビュー] ジェイコブ・コーラー × kiki ピアノ 凄腕師弟コンビ
[インタビュー] 文坂なの \[インタビュー] 人気ジャズ・ピアニストが立ち上げた新レーベル 第1弾は田中裕梨とのコラボ・シングル
[特集] いよいよ完結!? 戦慄怪奇ワールド コワすぎ![インタビュー] you-show まずは目指せ、新宿制覇! 新宿発の楽曲派アイドル・グループがデビュー!
[インタビュー] 想像を超えた創造。タフでラフでラブな一枚 崇勲×ichiyonのジョイント・アルバム[インタビュー] 千住 明、オペラ・アリアをヴァイオリンで 千住真理子とともに20年以上前の編曲スコアを再録音
https://www.cdjournal.com/main/cdjpush/tamagawa-daifuku/2000000812
https://www.cdjournal.com/main/special/showa_shonen/798/f
e-onkyo musicではじめる ハイカラ ハイレゾ生活
Kaede 深夜のつぶやき
弊社サイトでは、CD、DVD、楽曲ダウンロード、グッズの販売は行っておりません。
JASRAC許諾番号:9009376005Y31015