〈第63回全国高等学校演劇大会〉で文部科学大臣賞（最優秀賞）受賞の名作戯曲を城定秀夫監督が映画化した「アルプススタンドのはしの方」が、7月24日（金）より東京・新宿シネマカリテほかにて全国順次ロードショー。公開に先駆け、予告編が公開されています。

　兵庫県立東播磨高校演劇部が上演し、今も全国の高校でリメイクされ続けている名作戯曲が原作となる本作は、高校野球の応援に来た、冴えない高校生たち4人による、アルプススタンドの隅っこで繰り広げる会話劇です。奇しくも新型コロナウィルス感染症の拡大を受け、〈TOKYO2020オリンピック〉や春夏の全国高校野球大会が中止となった本年、諦めきれない思いが充満する中、登場人物たちと同世代の若者も、夢を見る頃が過ぎた大人たちも、笑って泣ける珠玉の青春映画の傑作となっています。

　脚本を手がけたのは奥村徹也。出演に小野莉奈、平井亜門、西本まりん、中村守里、黒木ひかり、目次立樹ら。このたび公開された予告編では、ガールズ・バンド、the peggies「青すぎる空」とともに、スタジアムの端の方で熱くなれずにただ見つめていた4人が試合が進むにつれ、それぞれの青春を爆発させる姿が伝わってきます。

［コメント］
この映画を制作している頃はまさかこの世の中がこんな風になるなど、ましてや高校野球が中止になる事態などゆめゆめ想像していませんでしたし、これからの世の本作がどのような形で受け入れられ、お客様にどう感じてもらえるのかも正直まだ分かりません。
しかし、今だからこそ響く何かがこの映画にはあると強く信じています。
しょうがないと諦めて俯くばかりでは前に進めません。
一人でも多くの方に観て頂き、元気になってもらえることを切に願っております！
――城定秀夫（監督）

「アルプススタンドのはしの方」はもともと、正規部員だった4人の小さな演劇部が作った作品でした。
最初の上演の観客は100人弱。それがたくさんの人たちの後押しを受けてあれよあれよという間に大きくなり、気づけば全国の映画館で上映されるまでになっていました。本当に驚きと感謝でいっぱいです。
完成した映画にはキャストや監督はもちろん、ここまで作品を押し上げてくれた人たち全員の思いがこもっているように感じました。その熱を、是非多くの方々に感じ取っていただければと思います。
――藪 博晶（原作）






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