“神サイ”の愛称で知られる、2020年要注目の4人組ロック・バンド、“
神はサイコロを振らない”が、初となる映画主題歌を担当。新曲「目蓋」(読み方: まぶた)が、10月23日(金)より公開される映画「リトル・サブカル・ウォーズ 〜ヴィレヴァン!の逆襲〜」の主題歌に決定しています。
2019年にリリースされたミニ・アルバム『
ラムダに対する見解』に収録されている、もう会うことができない恋人を想うバラード「夜永唄」がSNSを通じて広まり、YouTubeに公開されているリリック・ビデオが1200万回再生を超え、2020年8月にはテレビ朝日「関ジャム」にてSNSで話題のアーティストとして紹介された“神サイ”。8月16日からはYouTubeでのファーストテイク「夜永唄」の音源も配信リリースされ、今もっとも勢いのあるアーティストとしてさらなる注目を集めています。
今回、主題歌を作るにあったって“作りながら何度も泣いた”というヴォーカルの柳田周作が、早くみんなに聴かせたい一心で主題歌解禁日前にもかかわらず「世界で一番優しい歌」と自身の
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TikTokに弾き語り映像を超フライング投稿。映画「リトル・サブカル・ウォーズ 〜ヴィレヴァン!の逆襲〜」WEB予告編の中では、アーティスト名を伏せて楽曲が使用されており、公式発表はされていなかったにもかかわらず、投稿を見て同曲と分かったファンから「神サイ、ついに映画の主題歌か!」「勢いハンパない!」「最高にいい曲、早く劇場で聴きたい!」などのコメントが殺到しました。
柳田は「この楽曲〈目蓋〉が完成した時は、自分で作って自分で泣いてたのですが、予告編を見た時は、自分たちの楽曲が映画に使われることを夢見ていたので、再び号泣してしまいました。フライングで投稿してしまってギターの吉田に突っ込まれた時は、“歌は誰にも奪えないんだよ、吉田くん”と虚勢を張りましたが、解禁日を間違えただけです。ユニ◯バーサルの皆さん、すんません」とコメントしています。
映画「リトル・サブカル・ウォーズ 〜ヴィレヴァン!の逆襲〜」は、名古屋が生んだ、遊べる本屋「ヴィレッジヴァンガード」を舞台にしたサブカル愛に満ち溢れたフルスイングムービー。2019年5月14日から6月25日にメ〜テレのTVドラマ『
ヴィレヴァン!』として放送され、誰かの“好き”で溢れかえった本屋を舞台に、自称“空っぽ”の杉下とその仲間によるハチャメチャで刺激的な青春の日々が描かれ、深夜にも関わらずカルト的人気を獲得しました。このたびの映画化は、ドラマ第2弾「ヴィレヴァン!2〜七人のお侍編〜」に続き発表され、話題を集めています。出演は、
岡山天音、
森川 葵、
最上もが、
本多 力、
柏木ひなた(
私立恵比寿中学)、
平田 満、
滝藤賢一らドラマ『ヴィレヴァン!』主要メンバーに加え、映画版スペシャルゲストとして
萩原聖人、
安達祐実が参加。監督は、第1弾、第2弾ドラマと同様『
左ききのエレン』「ボイス」の
後藤庸介がメガフォンをとります。
主題歌「目蓋」は、雑踏や時計の音がノスタルジックな感情を呼び起こさせ、毎日を普通に生きることの難しさ、愛とは何なのか?と考えさせられるような、一人部屋の中で眠れない夜を思い起こさせる書き下ろし楽曲。エンドロールに響くその切ない歌声が、ヴィレヴァン!らしい軽快なテンションやコミカルさから一転、キャラクターたちの感情や物語を切なくエモーショナルで幻想的な余韻へと誘う一曲となっています。
監督兼プロデューサーの後藤は「映画版として、よりエモーショナルな感情表現を意識していくなかで、映画を観終わったあと現実世界に戻る前に、“あれ?意外と深いこと言ってたな”“泣けるのはナゼだろう?”という余韻を楽しんでもらいたく思っていました。今回の〈神はサイコロを振らない〉の楽曲を聞いた瞬間にイメージがバシッと重なりました。映画では、ヴィレヴァン!のバカバカしい世界観をたっぷり味わっていただきつつ、でも映画館を出る前には、ちゃんと感動で心を清めていただけるシステムになってます。笑」とコメント。
また、曲を聞いた岡山天音は「こんなにも優しくて色っぽいバラード曲が主題歌とは!まさかの組み合わせ!この楽曲がヴィレヴァン!の世界観と如何に溶け合うのか。新しいヴィレヴァン!の爆誕を確信しております。公開まで今しばらくお待ちを!」とコメントを寄せています。
なお、映画のポスター・ヴィジュアルも公開。イラストで描かれたキャラクターたちが散りばめられ、ディーテルまでこだわった、まさにヴィレヴァンらしいヴィジュアルに。ポスターは本作が公開予定の劇場やヴィレッジヴァンガード店頭などで随時掲出されていく予定とのことです。
[コメント]代わり映えもしない日々と等間隔にやってくる憂鬱の波を突きつけるように、時計の音が一定のリズムを保ったまま仄暗い部屋の片隅から微かに聞こえてくる。無理やり閉じた目蓋の内側では今夜も寝かせまいと、焼きついたブルーライトの残党達がざわめき合っている。きっと眠れないのはそいつらのせいであって、何かに傷ついたり誰かを傷つけてしまったりした分の代償なんかではないはずだ。そう言い聞かせている間にも鼓膜にぺったり貼りついてくる時計の音が、安心感のような、それでいて焦りに似た奇妙な感覚に陥らせる。このまま月でも落ちてきて自分ごと吹き飛ばしてくれないものかと願う真夜中、月明かりとこの歌でぼんやりと照らして欲しい。――柳田周作© 2020メ〜テレ