また本作は、米〈アカデミー賞〉前哨戦となる〈第45回トロント国際映画祭〉正式出品作品に選出され、現地時間9月10日に、ワールドプレミア上映が行なわれました。上映作品は、コロナ禍の試みとして、ソーシャルディスタンスを守った劇場、ドライブインシアター、野外やインターネット上で披露され、レッドカーペットや記者会見はバーチャルで行なわれています。主演の役所広司、西川美和監督は日本からリモート参加。プログラミングディレクターのジョバンナ・フルピは、本作を「脚本が非常によく練られストーリーが感動的。見事に質感がありリアルに感じられる。(主人公 ・三上を演じた)役所は、役の解釈がとても素晴らしくニュアンスと個性が豊かでカリスマ性を感じる」と絶賛。そのほかにも、「師である是枝裕和を継ぎ、『すばらしき世界』で西川美和が脚光を浴びる時が来た」(Variety)、「誰もが語らずにはいられなくなる。まさに“今”が描かれた物語!」(Loud and Clear)、「胸に刺さるストーリー!」(Tribute.ca)、「人生のあまりに美しき瞬間、人間をも捉えた作品。ダークなユーモアもある心を打つこの素晴らしい作品は、長い間観客の心に残り賞レースにも名を連ねる作品となるだろう」(intro:screens)、「役所広司の演技が最高である。その演技は、『ライフ・イズ・ビューティフル』のロベルト・ベニーニを彷彿とさせる。とりわけその表情をいかにコントロールするのかという部分にこそ、彼の真骨頂を垣間見ることができる」(letterboxd)といった称賛の声が各メディアから多数挙がっています。