珠 鈴が、デジタル・シングル「生命」「点の世界」の2曲を2月26日(金)に同時リリース。
今作は、音楽x映画のコラボ映画祭『MOOSIC LAB(ムージックラボ) [JOINT]2020-2021』のコンペティションへの参加作品、橋本根大監督の映画『アポトーシス』の劇中歌となっており、これまでとは違った一面が垣間見える楽曲となっています。作詞は珠 鈴が、サウンドプロデュースは
City Your CityのTPSOUNDが担当。ジャケットのアートワークはイラストレーターのmironが描きおろした作品とのこと。
映画にも崎原中(さきはらなか)という役で出演している珠 鈴が劇中でも歌う「生命」。世界の終わりが題材となる映画作品の中で歌われるこの楽曲は、崎原中のキャラクターがたっぷり入った儚げな楽曲となっています。同時に公開されたミュージック・ビデオも橋本根大監督が担当し、映画にもリンクした作風となっています。
なお映画『アポトーシス』は、3月から東京・K’s cinemaと東京・UPLINK吉祥寺で公開予定となっています。
[コメント][生命]
映画「アポトーシス」で、私が演じた崎原中という人物が私自身に教えてくれたことを歌詞にしてみた曲です。
誰しも自分の生きる意味を探しながら、日々過ごしていると思います。そこに向かって全力で走っている人もいれば、上手くいかず悩んでいる人もいます。
でも、崎原中は生きていることに理由なんていらないと言います。
私自身そう思った事が無かったので、こんな考えもあるんだ。と教えてもらいました。
生き方に正解は無いですが、この曲を通して一つ新しい気持ちを覚えてもらえたら嬉しいです。
[点の世界]
皆さんには、知らない方が良かったことや
本当のことでも言わないで欲しかったな。と思うことはありますか?
気付いていなかったり、忘れていることもあるとは思いますが、誰もがそのような感情を抱いた事があるのかな、と思います。
そして、生きているだけである程度のルールになんとなく従って行くのが人間なのかなとも思います。
ですが、この曲の主人公はそんなものを気にせずに生きています。生まれた時のまま。
何も知らず、何も気にせず生きることは
羨ましくもあり、怖いことです。
なので、この主人公はこの曲の中だけで生きています。ぜひ覗いてみてください。――珠 鈴「好きに生きよう好きに生きよう ただそれだけでいいんだよ」
『生命』の中で何度も使われるフレーズです。その言葉には希望や楽しさは感じられず、かといってマイナス的なイメージも持ちませんでした。人間が作り出してきた「意味」から外れた側からの言葉のように思えました。生きる価値を求め、色々な側面で考えなければいけなくなってしまった世の中から生まれる音楽とはまるでかけ離れた歌。
この歌を聴いて呼吸が軽くなる人がいると思います。
ただ流れる川のようにこの歌は流れます。
そんな歌を「記憶」として映像で伝えたいと思いました。この瞬間の珠鈴さんをいつまでも残せるように。そんな思いでこちらの映像を作りました。――橋本根大監督