北斎の知られざる生涯を初めて描く映画『HOKUSAI』が、新型コロナウイルスの感染拡大による丸1年の公開延期を経て、2021年5月28日(金)に全国公開することが決定、海外でも順次公開される予定です。
病や政府からの抑圧、何があっても絶対に諦めずに描き続けた絵師としての生き様が青年期(
柳楽優弥)から老年期(
田中泯)を通して初めて描かれる本作。代表作「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」が2020年2月に新たに刷新された新パスポートや2024年度から使用される千円札のデザインに採用されるなど、今なお愛され続ける世界的アーティスト・葛飾北斎。19世紀にヨーロッパでジャポニズムブームを巻き起こし、マネ、モネ、ゴッホ、ゴーギャンなど数々のアーティストに影響を与え、西洋近代絵画の源流となった世界で最も有名な日本人で、米LIFE誌“この1000年で偉大な功績を残した100人”にも唯一の日本人として選ばれています。
映画『HOKUSAI』の公開を記念して、神奈川・岡田美術館での北斎の作品の特別展示が決まるなど来月の公開に向けて盛り上がっている本作ですが、北斎の代表作である「冨嶽三十六景」にちなんだ、「富士山」のフォトコンテストを国内最大級の審査制写真投稿サイト「東京カメラ部」と連動し、Instagram&Twitterで開催。“あなたが見た冨嶽”をテーマに実施した当フォトコンテストでは、写真愛好家からライトなユーザーまで幅広い層が参加し、2019年12月3日〜2021年2月4日の期間中におよそ10,000点に及ぶ応募作品が集まりました。多くの応募作品の中から、東京カメラ部やスペシャル審査員(映画『HOKUSAI』より葛飾北斎役: 柳楽優弥・田中泯 / 北斎の妻・コト役:
瀧本美織)による厳選なる審査のもと、全26点の受賞作品が決定しました。
4月9日(金)に全26点の受賞作品が発表されるとともに、本作の企画・脚本を担当した
河原れんと東京カメラ部の代表を務める塚崎秀雄が、当フォトコンテスト受賞作品講評会インスタライヴにゲストとして登場することが決定しました。講評会インスタライヴでは、スペシャル審査員の柳楽優弥・田中泯・瀧本美織らが選び抜いた“HOKUSAI賞”含む、全国のあらゆるスポットから富士山や各地の山々を被写体として捉えた美しい作品の数々を河原が表現者としての視点から講評し、映画の魅力、葛飾北斎や彼の作品への熱い想いについてトークを繰り広げます。
さらに受賞作の発表を控え、講評会では触れられない「佳作(全10点)」の中から作品3点を特別に先行公開するとともに、当フォトコンテストの“あなたが見た冨嶽”というテーマに沿い、本編の中で代表作「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」誕生に繋がる、北斎が波を見て着想を得る奇跡的な瞬間などを捉えた場面写真4点が公開されています。
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