芸者オペラ・シンガー“Madam Sen”が、デビュー・アルバム『花鳥風月』を4月3日に配信リリース。収録曲「大輪の花」のリリック・ビデオが公開されています。
このアルバムは複数の音楽ジャンルにわたり、クラッシック・オペラティックボイスと和楽器や現代的なエレクトロニック・ビートを融合させたユニークなアルバムとなっています。
Usagi YaスタジオのSimone Selloとアルバムを共同制作したMadam Senは、“芸者オペラシンガー”としてのパフォーマンスが米国フォーブス誌に取り上げられました。もともと日本の広島県出身のMadam Senは、アメリカで歌のトレーニングをし、現在は南カリフォルニアを拠点に活動しています。
『花鳥風月』は、「ふるさと」の情熱的なヴォーカルで始まり、ダンス・トラックの「U_uUsagi」、そして、ギター、バイオリン、チェロの繊細なアレンジで作りあげられた「向かい風」へと続きます。このアルバムは、「大輪の花」から美しい日本の伝統的な琴の演奏と、「Emma's Creation」のエレクトロニック・ミックスで、音楽的情景をさらに広げています。
ラストを飾っているのは、Madam Senの芸名の由来でもあるプッチーニの代表作、オペラ、蝶々夫人から「ある晴れた日に」のアリアをヴォーカルと琴の演奏でレコーディングした作品です。
様々な楽曲が収録されたこのコレクションは、Madam Senの個人的な旅の集大成であり、彼女の歌詞は、人々や自然とのつながりの中で、愛、希望、幸せを見つけるというテーマを反映しています。「私は自然への感謝と、いつも自然と共に生きアートを生み出していきたいと言う気持ちを込めて、このアルバムを『花鳥風月』と名付けました」とMadam Senは語りました。
また、「このアルバムの楽曲すべてが、私にとって個人的で特別な意味を持っていて、アップビートなダンスの楽曲でもストーリーがあります」と話し、そして、最もやりがいのあった楽曲は「桜はらはら散る」だと付け加えました。「私の大好きな思い出の一つは、サンタモニカで路上ライヴのパフォーマンスをしていたときに、私の応援をしようとわざわざ来てくれた、ホームレスの男性との友情です。彼は自分でも困っているのに、いつも私が歌うのを見に来て下さり、たくさんの人々も助けていました。彼の行動は、まるで現代の神様の救いの様だと思い、彼の無償の愛を音楽で表現したいと思いました。彼のことは一生忘れません。音楽の力は、愛を示し、私たちの心を開いて、私たちを一つにすることができる、と私は信じています」。