「ムーミン」の原作者として知られる、フィンランドの作家
トーベ・ヤンソンの半生を描いた映画『TOVE(原題)』が、邦題を『TOVE/トーベ』として、10月1日(金)より東京・新宿武蔵野館、東京・Bunkamuraル・シネマ、東京・ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて全国ロードショー。公開に先駆け、特報映像とシーン写真が公開されています。
物語が始まるのは1944年のヘルシンキ。戦火の中でトーベ・ヤンソンは自分を慰めるようにムーミンの世界を作り、爆風で窓が吹き飛んだアトリエでの暮らしを始めます。型破りな彼女の生活は、彫刻家である父の厳格な教えとは相反していましたが、自分の表現と美術界の潮流との間にズレが生じていることへの葛藤、めまぐるしいパーティや恋愛を経つつ、トーベとムーミンは共に成長していくのでした。自由を渇望するトーベは、やがて舞台演出家のヴィヴィカ・バンドラーと出会い、互いに惹かれ合っていきます。
本作は2020年10月にフィンランドで公開されるや大絶賛で迎えられ、スウェーデン語で書かれたフィンランド映画としては史上最高のオープニング成績を記録し、公開7週目においても本国の興行成績で1位を記録。さらに第93回アカデミー賞国際長編映画賞フィンランド代表にも選出されました。
トーベ・ヤンソン自身の人生からインスピレーションを得て生み出されたムーミンたちの冒険は、彼女に国際的な名声と自由をもたらし、文学、コミック、舞台劇、アニメーションなど、今日においても世界中の人々を楽しませ続けています。戦時中、防空壕の中で怯えた子供たちに語った物語から、いかに原作が執筆され、そしてムーミンのキャラクター達が生み出されていったのか。トーベの人生のあり方とともに創作への情熱を描いた感動の物語です。
特報は、つけペンを使って迷いなく一気にムーミンをかき上げていくトーベ・ヤンソンの手元、そしてその真摯な表情をアップで映し出したものであり、彼女の芸術への想いの強さを感じさせるような映像となっています。
公開されているシーン写真は、劇場で上演される〈ムーミン〉の舞台の稽古を見守る様子や、自身が作った〈ムーミン〉の絵型を影絵で映し出し、ストーリーを生み出していく様子を切り取ったものとなっています。
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『TOVE/トーベ』2021年10月1日(金)より東京 新宿武蔵野館、東京 Bunkamuraル・シネマ、東京 ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国ロードショー
klockworx-v.com/tove配給: クロックワークス