世界最大級のオンラインエンターテイントサービスを提供するNetflixが、企画製作する映画『浅草キッド』を12月9日（木）より全世界独占配信。本予告とメイン・キーアートが公開されています。

　予告映像は、深見千三郎（大泉洋）がヤジを飛ばす客に対し「芸人だよ、バカヤロー！」と凄みを効かせて一喝するところから始まります。深見は自分のコントに惚れ込み弟子入りしてきたタケシ（柳楽優弥）に対し厳しく接しますが、それはタケシの持つ才能と努力を認め、深い愛情をもっていることの裏返し。待ち伏せしたかのように現れて「丁度良かった、メシでも行くか？」と誘い「師匠、昨日も同じこと言ってましたよ」と指摘されると、「うるせえなこの野郎！」と思わず照れ隠しをするシーン。「最近じゃアイツのコントを観るために集まってる客もいるくらいだよ」と、日々成長する愛弟子を自慢する場面。さらに時代は演芸場からテレビにメインストリームが移り変わり、経営が悪化した浅草フランス座の閉業を勧められても「あいつに全部教えるまでは、ここをたたむわけにはいかねえんだ」と、面と向かって伝えることはないけれど、タケシへの惜しみない愛情を吐露しています。

　また、深見の元で芸を磨くタケシも、夢を語り合う仲間である踊り子の千春（門脇麦）に「なれると思ってるの？（萩本）欽ちゃんみたいに」と聞かれ、真っ直ぐに「思ってなきゃやってねえよ」と、自身の未来を信じていました。深見の愛妻・麻里（鈴木保奈美）もタケシの芸人としての成長を見守りますが、世の中はテレビの時代へと進んでいきます。フランス座は閑古鳥が鳴くようになり、自らの笑いの実力を確かめたいと思い始めたタケシに元先輩・キヨシ（土屋伸之 / ナイツ）が「タケ、俺と一緒に漫才しない？」ともちかけます。そしてタケシはコントに矜持を持っていた深見の猛反対を押し切り漫才の道へと邁進していくことに――。予告編の最後にまるで師匠が乗り移ったかのような「芸人だよ、バカヤロー」に痺れること間違いありません。

　同時に公開されたメイン・キーアートは、フランス座の真っ赤な幕からひょっこり顔を出し、スポットライトに照らされた深見とタケシ。貫禄溢れる師匠・深見を見上げるタケシの表情が印象的なアートとなっています。