1970年から日本語でオリジナルのロックを作り続け、横浜を中心に活動、
ゴールデンカップスや
パワーハウスに続き横浜ロックを代表する“ヨコハマ・ロックの導師”こと
吉野大作。70年代のフォーク・ロック期、80年代のポスト・パンク/フリーフォーム期、現在の(アシッド?)ブルース期と多岐にわたる活動で知られますが、その吉野率いる“吉野大作バンド”の絶頂期を捉えた1974年のライヴ録音7曲に加え、1972〜75年に作られながら一度も演奏することなく終わった秘蔵音源を吉野の最新バンド“吉野大作&ホワイト・ラビッツ”が2021年春に新たに録音した8曲による編集盤『
子供たちが跳び出してくる』が、12月15日(水)にリリースされます。あわせて、トレーラー映像を公開。
本作に収録される、1974年9月、横浜曙町グリーンピースでのライヴは、
久保田麻琴から絶賛された伝説のロック・バンド“Oh!朝バンド”の谷川秀行らを擁した絶頂期のメンバーで披露。この布陣で制作された1975年の自主制作盤『
吉野大作ランプ製造工場』は、“ジャックス・ミーツ・夕焼け楽団”とアシッド・ロックの名盤として海外でも高く評価されています。当時の日本的抒情性とは一線を画したストレートなアメリカン・ロック、ダイナミックで渇いたカントリー・ロック、アシッド・フォーク的感覚で表現された一枚であり、画期的なバンド・メンバーによる手腕を証明していると言えます。この47年後、吉野大作による再現は、全く揺らぐことのない純粋すぎる音楽の強さが伝わります。また、『子供たちが跳び出してくる』に収録される「流れにそって」は
尾崎豊のお気に入りとしても知られています。