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マイア・バルー、民謡「大漁唄い込み」をアレンジしたニュー・シングル 「TAIRYO」リリース

マイア・バルー   2022/03/04 12:46掲載
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マイア・バルー、民謡「大漁唄い込み」をアレンジしたニュー・シングル 「TAIRYO」リリース
 東京生まれ、パリ育ちの日仏シンガー・ソングライター、フルーティスト&マルチミュージシャン、マイア・バルー(Maia Barouh)が、ニュー・シングル「TAIRYO / 大漁唄い込み」を3月4日(金)にリリース。本作は、HIP LAND MUSICによるデジタルディストリビューション&プロモーションサービス「FRIENDSHIP.」がデジタル・リリースをサポートしています。

 今作は、パワフルでモダンなマイア風東北民謡のアレンジ曲。またリリースに伴って公開されたMVでは、この歌が産まれた松島に行き、今の現地の漁師と出会い、音楽と同じく昔と今を繋げ、変わらず美しい東北の景色を撮影したものとなっています。

[コメント]
大漁唄い込みは東北民謡の漁師の歌でも有名なナンバー。

私の東北民謡との出会いは311の津波の後でした。それまでは大好きな奄美大島の歌を少し自分のレパートリーに織り交ぜて歌っていましたが日本の他の土地の歌を歌ったことはありませんでした。東京からパリに拠点を移してから数日後に震災害が起き、ショックで頭と心の中が空っぽになり、6ヵ月間ほど音楽をやる気も失せてしまいました。

なんで自分は歌うんだろうと歌手としての原点とも言えるような疑問に陥っていた時に、たまたま知り合いの家で見つけた日本民謡のCDを手に取ったのが東北民謡との最初の出会いでした。

そのCDを聴き込む中で好きになった「ソーラン節」や「大漁唄い込み」などを自分を慰めるような感覚で口ずさむようになり、いつの間にか自分なりにアレンジをし始めていました。伴奏を一度外し、歌詞と旋律に自然に聴こえてくるハーモニーやリズムを徐々に加えていくと時にはアラブっぽく、アフリカっぽく、あるいはジプシーっぽく、日本のディープな歌が不思議と普遍的に聴こえはじめ、まるで音楽の旅をしているかのようにとても楽しくて止まらなくなってしまいました。そういった過程を経て、プロデューサー、マルタン・メソニエと共にアルバム、『KODAMA』を制作したのが6年前、2016年のことです。

間も無く出るアルバム、『AIDA / 間』にもオリジナルの楽曲と民謡をアレンジした楽曲とが入っていますが今回は民謡にフランス語を織り交ぜ更に進化させてみました。「TAIRYO」はそういった実験をした楽曲の一つです。サウンドだけではなく詩の部分でも日仏ハーフの私の脳みその中のように、日仏の言語の行き来をしてみたかったのです。仏語のラップのような語りの中には「大漁」のオリジナルの歌詞の訳というよりかまるで漁師の思想のような隠れメッセージを込めています「ramer ramer a contre contre courant de la maree」
(訳: 漕いで、漕いで、波の方向に逆らって漕いで、停泊しない、波止場に降りない、とまらずに漕ぐ、風の向くままに今を生きる。。)
私がミュージックビデオで魅せたかったのは今の漁師と東北の美しい景色。そこにヒップホップダンサーを誘い、音のアレンジと同じく昔と今を繋げようと思いました。

監督は日本在住の仏カナダ人、JEREMY RUBIER ジェレミー・ルビエ。彼は東北を愛していて、以前東北で映画を撮ったこともありこのアイデアの話をしたら迷いなく乗ってきてくれました。何ヶ月もかけて日本にいる彼とDMBZプロダクションとパリにいる私で計画し、彼らは何度も東北に行き協力をしてくれる漁師を探しました。撮影ギリギリにやっとの事で見つかり、東北、松島での撮影が決定。日の出に合わせて12月の末の雪景色の中、船にのり、薄着を着てダンサーたちと崖っぷちで踊ったことは人生でもっともきつい経験の一つとなりました。
世界の人々が東京でも京都でもない、東北の美しい景色と日本の格好いい歌に魅了される事を願ってます。

――マイア・バルー



■2022年3月4日(金)配信開始
マイア・バルー
「 TAIRYO / 大漁唄い込み」

friendship.lnk.to/TAIRYO
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