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レーベル「Tribe」創設者のフィル・ラネリンとウェンデル・ハリソンが「Jazz Is Dead」最新作に登場

フィル・ラネリン&ウェンデル・ハリソン   2022/12/09 13:26掲載
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レーベル「Tribe」創設者のフィル・ラネリンとウェンデル・ハリソンが「Jazz Is Dead」最新作に登場
 コロナ禍の中、レーベルの原点でもあるライヴ・イベントが開催できない苦しい状況においても無事に完走したファースト・シリーズ全10作品により、LAアンダーグラウンドやジャズの界隈でいま最も衆目を集める存在となった「JAZZ IS DEAD」セカンド・シリーズの第6弾が登場します。

 このたびの第6弾としてリリースされるのは、70年代のスピリチュアル・ジャズを語る上で最も重要なレーベルの一つであり、後のレア・グルーヴ文脈、さらにはデトロイトのダンス・ミュージック・シーンなど、連綿と続くブラック・ミュージックに多大な影響を及ぼしてきた伝説の「Tribe」の創設者であるフィル・ラネリンウェンデル・ハリソンの共演。

 72年のMotownのLA移転後のデトロイトにおいて、単なる黒人運営のジャズ・レーベルだけでなく、デトロイトの音楽シーンの自立と共同体の支援にも焦点を当てた「Tribe」と、その創設者にして、同レーベルから『ア・メッセージ・フロム・ザ・トライブ』など数々の名盤を残したフィル・ラネリンとウェンデル・ハリソン。その音楽やメジャーに左右されない独立独歩の活動は後世において高く評価され、デトロイト・テクノ第二世代であるカール・クレイグが呼びかけ実現した、文字通り「Tribe」の音楽をオリジナル・メンバーと共に現代的なサウンドで再演するプロジェクト・トライブや、カルロス・ニーニョが指揮したビルド・アン・アークなど、これまでにも若い世代とのコラボレーションを繰り返してきた彼らだけに、「JAZZ IS DEAD」での共演は必然的な流れともいえます。

 サックスの熱演でゆっくりと幕を開け、中盤から色気たっぷりな激しいジャズ・ファンクへと変貌するオープナー「Genesis」で往年のファンの心を鷲掴みにし、その後には「Running with the Tribe」、「Fire in Detroit」、「Metropolitan Blues」と、その精神性が失われていないことを示す“らしい”曲名が並び、期待が膨らむ本作。スピリチュアルからブラック・ジャズのサウンドで全体を貫きながらも、厳かな「Fire in Detroit」、デトロイトっぽいファンクとロックも組み込んだ「Ursa Major」など、曲によって味付けを変えることでリスナーを飽きさせないエイドリアンとアリの手腕は天晴れながら、それ以上に驚きなのは、全く衰えを感じさせない演奏を繰り広げるラネリン、ハリソンの主役2人。齢80を超えてもなお現役で活動する彼らによる、これぞ最新の『Message from the Tribe』と言うべき名作が誕生しました。

■2023年2月15日(水)発売
フィル・ラネリン&ウェンデル・ハリソン
『JAZZ IS DEAD 016』

輸入盤国内流通仕様 / 帯・日本語解説付 CD PCD-17853 3,300円(税込)
p-vine.jp/news
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