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酸欠少女さユり、最新テクノロジーを駆使したライヴ空間で幻想的なパフォーマンスを披露
さユり(酸欠少女さユり)
2021/10/22 13:17掲載
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映像配信サービスdTVの有料ライヴで、大型LEDステージ「BLACKBOX³」(ブラックボックス)の光と映像演出を使って楽曲の世界観を表現する没入型オンラインライヴ企画「LIVE DIVE」が、
酸欠少女さユり
を迎えて10月16日に開催されました。
映像演出にこだわったライヴを展開してきたさユりと、映像クリエイティブ企業「IMAGICA EEX」による最新の映像テクノロジーのコラボレーションが繰り広げられた新感覚ライヴのレポートと、ライヴを終えたさユりのコメントが届いています。
[ライヴ・レポート]
左右と背面、さらに床面まで四面がLEDヴィジョンに囲まれたステージ。その真ん中に、いつものポンチョを着て座り込んださユりが現れ、アコギを弾いて歌い始める。「それは小さな光のような」でライブは幕を開けた。
黒地に白い線が動く抽象的な映像が、さユりの歌声に呼応して、時に星座のように、時に幾何学模様のようにかたちを変えていく。無重力の中に、さユりの小さな体が浮かんでいるような不思議な空間だ。続く「ミカヅキ」では、歌詞どおり大きな満月が浮かぶ草原の映像に切り替わり、三日月になったり曇ったりする空の下でさユりが歌いあげる。がむしゃらにギターをかき鳴らし、たったひとり声を振り絞る彼女の歌の強さが、ドラマチックな映像とともに胸に響いてきた。『僕のヒーローアカデミア』エンディングテーマとなった「航海の唄」では、渋谷のスクランブル交差点や夜景の映像が映し出され、都会の雑踏の中、ひとりで抗い立ち向かって歌っているかのような迫力。ファンタジーな映像にも、こうしたリアルな映像にもフィットする、さユりの楽曲の幅広さを味わうことができた。
暗転して明るくなると、今度は立ち上がってスタンドマイクの前に立つさユりが。転換がシームレスに行われることで、より異次元感が増しているのがおもしろい。さユりが「配信ならではのライブをお届けできたらいいなと思っています」とMCで語ったあと、RADWIMPS・野田洋次郎プロデュースの「フラレガイガール」がスタート。
温かい電球のような光が舞う映像と、実際に吊るされた電球の装飾が重なり、3D的な演出の中、マイクを握りしめ、繊細なラブソングを届けていく。歌に通う感情の波に合わせて、さユりの足元に光が集まったり、幻想的なムードだ。
そこから一転、スピード感溢れる「平行線」では、ガラスの破片のような刺々しい映像と合わせて、歌詞が表示されていく。続く「かみさま」でも、MVを手掛けたアーティスト・葛飾出身のビビッドなイラストに毒のある歌詞が乗り、まるでMVの中に入り込んだような感覚になる。映像と言葉、そして歌の力が混然一体となって、観るライブというより、まさにさユりの世界へダイブする体験だ。
アニメ『EDENS ZERO』のエンディングテーマとなった最新曲「世界の秘密」では、アニメの映像とのエモーショナルなコラボレーションが実現。さらに、「レイメイ」で、ツインボーカルを務めたMY FIRST STORYのHiroの歌声が流れ、掛け合うように熱唱するさユり。黒をベースとした空間にHiroの声が召喚され、ともに戦うように、寄り添うように言葉を重ねていくシーンが印象的だった。
最後のMCで、「足下にも横にも映像があって、自分が演奏しながら映像を見るっていうことも普段はないので、とても新鮮でわくわくしながらライブができました。みなさん、どうだったでしょうか。私もいち視聴者として、映像を見たいなって思ってます」と手応えを語ると、「またどこかで会いましょう」という言葉とともに贈られたのは「十億年」。
過去と未来に想いを馳せる壮大なバラードに合わせ、映像にも宇宙や地球、海の底などが映し出されていく。さユり自身が言うように、パフォーマンスしている本人にも美しい映像から受ける影響があるに違いない。映像の迫力とシンクロし、果てしなく広がる力強い歌声を響かせた。
配信ライブという形式が新しいコンテンツになった中で、さらに一歩進んだエンターテインメントを提示した「LIVE DIVE」。実際に体感するライブとはまた違う、イマジネーションを刺激する新時代のショーとして、これから先の展開にも期待が募る。
[酸欠少女さユり コメント]
Q1.今回のライブパフォーマンスを終えて、率直な感想をお聞かせください。
背後、左右、そして足元にも映像が映し出されていて新鮮でした。色彩や飛び交う光に一体化するような感覚の中演奏が出来て面白かったです。
Q2.今回のライブコンセプトや注目してほしいポイント、見どころなどを教えてください。
曲ごとに違う空間へワープしたような映像演出になっていると思います。それぞれの曲の世界観をじっくり楽しんで貰えると嬉しいです
Q3.コロナ禍でなかなかライブができない中、映像配信サービスを使うアーティストも増えておりますが、オンラインライブにどんな印象をお持ちですか?
お客さん側は自分のペースでゆっくり観られるのが良い所だと思います。今回のように見逃し配信がある場合だと特に、気に入った部分を繰り返し見るという楽しみ方が出来たり。
カメラワークによって視覚的な情報がより伝わるので、オンラインライブでは全員に特等席で観てもらえているような気持ちです」
■
dTV
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