音楽レーベル「ぐらもくらぶ」が主催となって、鈴木清順監督作『峠を渡る若い風』（1961年）の上映イベント〈映像の中の佐原『峠を渡る若い風』上映＆トーク〉が、千葉県香取市佐原にある与倉屋大土蔵にて11月25日（日）に行われます。当日は、同作にてヒロインを演じた俳優・清水まゆみと、娯楽映画研究家・佐藤利明によるトークも予定されています。

　本イベントは、さまざまな映画のロケ地として知られる千葉・佐原地区の懐かしい風景を、同地でも撮影が行われた日活映画『峠を渡る若い風』から辿るべく開催されるもの。さらには、『峠を渡る若い風』のキャストである俳優・青木富夫が出演した小津安二郎監督作『突貫小僧』（1929年）や、『野狐三次』（1930年）などの無声映画を、活動写真弁士・片岡一郎の活弁と共に上映します。


日活アクション全盛時代、石原裕次郎、小林旭、赤木圭一郎と「日活ダイヤモンドライン」として大活躍していた和田浩治主演のコミカルな青春アクション映画。テンポ良い展開は、今観ても楽しく小気味が良い。清水まゆみさんは、アクション映画、青春映画のヒロインとして大活躍！ この作品では奇術一座の花形としてイキイキとした演技を魅せてくれます。
――佐藤利明（娯楽映画研究家）

「トラックの荷台に乗って、旅から旅への奇術一座の一家の娘を演じました。旅先で出会った学生さんが和田浩治さん。「伊豆の踊子」の現代版のような鈴木清順監督の視点の娯楽映画だったと思います。和田浩治さんと花火をする場面がとても印象的です。そのロケ現場の佐原に、久しぶりに伺って、映画を皆さんとご一緒に観ることができるのは本当に嬉しいです。今から、ワクワクしています」
――清水まゆみ（談）