去年の秋〜冬にかけてフジテレビで放映された、中山美穂と金城武のドラマ『二千年の恋』の中で、せつない場面で印象的に使われていた挿入歌を教えてください。フレンチ? 英語? 歌っているのは男性です。
うーむ、この曲に反応するとは、実にセンスがいい! これは
スティングの「悔いなき美女(La Belle Dame Sans Regrets)」という曲で、1996年にリリースされた『マーキュリー・フォーリング』というアルバムに収録されています。秋冬のドラマのせつない場面で使用されるにはまさにピッタリというこの曲は、なんとイタリア語で歌われています。スティングといえば、昨年の来日公演で素晴らしいステージを披露してくれたことでも記憶に新しいですが、その昔、『ナッシング・ライク・ザ・サン』の収録曲をスペイン語で歌ったアルバムを作ってみたり、なんだかファンにとっては嬉しいような嬉しくないような、といった気持ちにさせられてしまいます。 ここからは余談ですが、この『マーキュリー・フォーリング』というアルバム、ジャケットからしてセピア色ですが、実に穏やかな曲調のものが並んでおり、40歳を過ぎたひとりのミュージシャンの等身大の素顔が見えてくる、実に誠実な作品に仕上がっています。私は実を言いますと、このドラマをまったく見ていなかったのですが、この曲が気に入ったのであれば、ぜひスティングのアルバムをひとつひとつ聴いてみることをお薦めします。