“青春をこじらせて” 思春期テクノPrimula、傑作1stフルアルバムをリリース

Primula   2012/08/17掲載
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神奈川・横浜在住の釣人、Primulaが、30オーバーにして初のオリジナル・フルアルバム『Youth Center』stillichimiyaとの親交も深いmoshimossこと穴水康祐氏率いる山梨レペゼンレーベル“Neguse Group”よりリリース!

APHEX TWINμ-Ziqを思わせるシンセ感満点の下世話な(失礼)なメロディ、大きな石を池に投げ込んだかの如きファットなグルーヴ、“No Future”勢譲りの直線で走らないリズム使いと、明らかに90sテクノを連想させる、30代前後の方であればちょっと気恥ずかしい心境にすらなるスタイルを、現在から当時にタイムリープした視点で構築。青春メモリの最深部にまで触れる哀愁を、得体の知れない勢いと繊細な勇気で見事に描き出し、フル・インストゥルメンタルでありながら携帯もネットも無かったあの時代をありありとフラッシュバックさせる特異な作品となっています。

そこへ加わるレーベル・オーナーである穴水氏の思い、本作のフォトグラフィからミュージック・ビデオ、サイト制作まで手がける渡邊允規氏による強烈にして鮮烈なアートワーク、そして盟友Terre Thaemlitz氏によるリミックスと相まって、『Youth Center』はとんでもない思春期パッケージに。あなたの思い出したくないあの頃をチクチクすると同時に、それが今生きている証のひとつなのだという事を雄弁に語るかのようです。

傑作誕生までの道程を、思春期おじさんPrimula氏に伺いました。
――今回が初めてのアルバムですが、音楽活動はいつ頃から始められていたのですか?
 「自分で意識し始めたのは中学校2年生の時です。当時ダンスポップ、TM NETWORKとかあの辺を聴いていて。avexのコンピレーションを買ってみたり。周りで聴いている人は少なくて、僕だけみたいな感じで恥ずかしかったんですけど(笑)。そういう音楽を作りたいと思って調べたら、どうやらコンピューターを使ってるらしい、という事で。父親に何度も何度もお願いしてコンピューターを買ってもらったんですね。いざやってみると、出てくる音がすごくショボくて。それで落ち込んで、しばらく何もやらない時期が続いて(笑)。高校1年生の時からまた本格的に始めました」
――高1の時に良い機材と出合ったんですか?
 「そうですね、良い機材を友達が買ったんです。彼の家に遊びに行って。レイ・ハラカミさんがずっと使っていたという、RolandSC-88proっていう音源モジュールですね。高校生だからバイトが出来るんで、お金を貯めて自分でもサンプラーを買って、その友達とテクノのユニットを始めたんです」
――その頃はどんな感じの音を作られていたのですか?
 「その頃ちょうど90sテクノがメディア的にも盛り上がっていた時期で。“Warp”とかJeff Millsとか。所謂ソニテク時代ですね(笑)。僕はアンビエントが好きだったんですけど、相方は元々ロックをやっていた事もあってダンス寄りのものが好きで。その中間をやりたかったんですけど、男子校だとアンビエントってすごく個人的なものになっちゃうから(笑)、僕もフィジカルな方に切り換えて。当時電気グルーヴのラジオが深夜にやっていて、APHEX TWINなんかも流れてたんですね。 名前を知ったら、友達にCDを買わせて、それをディスクマンのイヤフォン片耳ずつ使って2人で聴いて(笑)。そんな中で一番おっ、て思ったのがCristian Vogelだったんです」
――(笑)。TM NETWORKからCristian Vogelへ至るまでの道程が気になるんですけど(笑)。
 「そうですねえ、小室ファミリーがカラオケ時代に突入していったんで、ちょっと自分を見失い始めて(笑)。中学時代はEnyaとかも聴いてて、電子音とアンビエント感ていうのが自分の中でのツボになっていたんですけど、中学3年生の時に『トレインスポッティング』が流行ったんですね。深夜の『BEAT UK』っていう番組を録画して観ていたら(笑)、突然『Born Slippy』が現れて。今までとは全然違う荒削りな感じ、静寂と汚くてぶっといリズムの組み合わせっていうのにグッときて。そこからだんだんソニーテクノの方に(笑)。そこは大体みんな一緒ですよね(笑)?」
――そうですね(笑)。その後相方とはずっと曲を作っていらっしゃったんですか?
 「高校3年生くらいまでですね。相方は元々やっていたロックバンドの比重が大きくなっていって。僕も、もう1度メロディやアンビエントに戻りたい気持ちがあったから、そこでちょっと流れが分かれた感じです。ただ、それでも彼と一緒に聴いていたCristian Vogel、SUBHEADとか、 “No Future”って名乗っていた変態ダンステクノはずっと好きで。“Warp”系も好きだったんですけど、“Warp”系よりもダンスに拘っていたっていうか。音質も、ベースドラムもすごく強かったし、やっぱりダンスが根本にあるんですね」
――その影響は今でも続いてる感じがしますね。Si Beggのリミックスも手がけていらっしゃいますし、資料にも“No Future残党”って書かれてますよね。
 「それはあの、結構強気に、勝手に書きました(笑)。“No Future”なんて言ってる人、今いないですからね」
――Cristian Vogelですら最近の作品には“No Future”のロゴ付いてませんからね(笑)。でも、当時から“No Future”って名乗れば“No Future”、っていう感じはありましたよね。
 「そうですね」
――“No Future”内で言えば、近年はSi BeggやNeil Landstrummはもっとベースミュージックの色合いが強くなっていたり、Cristian Vogelはハイアートに寄った複雑な作品も作っていたり、みんな変化していますよね。中でもJamie Lidellのブッ飛びぶりが際立っていると思うのですが、Primulaさんは彼と反対のベクトルにブッ飛んじゃった感じがします。
 「えっ、どうなっちゃったって事ですか?」
――Jamie Lidellはビートミュージックであることも捨てて、外向きに解放されたと思うんですけど、Primulaさんは逆に内向きに解放されちゃったっていうか(笑)。
 「ああ、そうですね。青春をこじらせて(笑)。中学生の頃は結構、毎日昼寝してましたからね」
――えっ?
 「塾に行く前とか、15分だけ布団に入って、アンビエントを流して」
――あ〜、インナートリップって事ですね(笑)。
 「そうそう、インナートリップ(笑)。まあそこまでの感覚は当時はなかったですけど(笑)。団地住まいだったので周りに色んな家族が住んでいて、昼下がりになると子供たちが遊ぶ声が窓越しに聞こえてくるんですよ。廊下を走ってる音とか。それがちょっと壁に反響していたり」
――なるほど。15分間ていうのが良かったのかもしれませんね。
 「そうですね、微睡んでる感じで」
――その間、どんな事を考えていたんですか?
 「えーと、好きな子の事とか(笑)。悶々とした男子的なアレですけど、ヘンな事は考えてないですよ(笑)」
――(笑)。その時のアンビエントは?
 「まあ色々あるんですけど、“Rephlex”系、SEEFEELとか。あと『Selected Ambient Works Vol. II』」
――『II』だったのがまた良かったんでしょうね。
 「いや、『Selected Ambient Works 85-92』は友達が買ったから持ってなかったんですよ(笑)。でもそうですね、『II』の方がより内面的な感じはありますね(笑)。高校に入ってからはTerre Thaemlitzですね。当時NYの“Instinct”から出ていたアンビエントのコンピレーション、緑色の雫が垂れてるみたいなジャケットの2枚組(『Ambient Systems 2』1996年)で、今で言うエレクトロニカの走りみたいな電子音のコンピレーションだったんですけど、その中で他と全く毛色が違う、パッと聴くと電子ノイズみたいな曲が入っていて。2枚の内1曲ずついいな、と思っていて、ちゃんと名前を見たらどちらもTerre Thaemlitzで。これは絶対間違いないと思ってずっと聴いてました」
――Thaemlitz氏に直接お会いになったのにはどんなきっかけがあったんですか?
 「雑誌か何かでTerreが日本に住んでいるらしいって知って、20歳くらいの頃にやっていた自分のイベントに呼んだんです。そこから色々やっているうちに仲良くなって」
――東京・西麻布BUL-LET'Sで働かれていたそうですが、そのイベントもBUL-LET'Sで開催されていたのでしょうか。
 「そうです」
――イベントは結構長い期間続けられていたんですよね。
 「そうですね。module(東京・渋谷)ではTerreがNYでやっていたイベントを再現した〈Deeperama〉っていうイベントにも出させていただいてて。でも、ずっとDJでやっていたんですけど、どうもDJって向いてなくて。DJ機材も持ってなかったし、毎月かける曲を買うのも大変じゃないですか(笑)。イベントの管理、運営も大変で、毎月やるのに疲れちゃって。若者の甘えなんですけど(笑)。DJをやるよりも、自分で曲を作りたいんだっていう事を再確認して、イベントやDJはやめたんです。ちょうどエレクトロニカとかグリッチなんかが日本でも盛り上がってきていた頃だったんですけど、どうもみんなコンピューターから音を出してるみたいだって事で、コンピューターを買い直して。中2の時のコンピューターじゃないやつ(笑)。そこからもう1度ちゃんとやり始めたんです。それが2001、2年くらい」
――結構前ですね。
 「結構前です(笑)。10年経ってやっと、って感じで」
――今回のアルバムは、もっと言ってしまえば中学時代から10ウン年分の集大成という感じの作品ですもんね。
 「そうなんですよね(笑)」
Primula "Youth Center" Album Sampler
――イベントの時に自作の曲をかけるようなことはなかったんですか?
 「かけてましたけど、いつも来てくれていた友達に“自分の曲が映えるような選曲するよね”って言われて(笑)」
――そうなっちゃうものなんじゃないですか(笑)?
 「そうなんですかね(笑)。でもそれで曲をちゃんと集中して作ろうと思ったんですよね。作り始めたら作り始めたで、制作中は良く出来てるって思うんですけど、改めて聴くと幻滅することが多くて。友達に送って聴いてもらって、アドヴァイスをいただきながら潜伏してました(笑)。三富(栄治)さんは音そのものじゃなくて全体的な雰囲気や時間の感覚について感想をくれて“自分がやりたいように作るといいよ”って言ってくださって。意外なところでは、DUB MASTER Xさんに聴いていただける機会もあったんですよ。〈sonar〉にDUB MASTER Xさんがいとうせいこうさんと一緒に出ていて、その時に自分の曲を渡したんですけど“曲の作り方は大丈夫だけど、全然オリジナリティが伝わってこない”って言われたんですね。オリジナリティが自分では出せてると思ってたから、それはすごくショックで。でもそう言ってくれてるからには何か殻を破らなくちゃいけないんだなって思っていた時に、彼(渡邊氏)と久々に会って話をしたら、僕の音楽について“思春期の水風船を投げつけられたような気分になる”って言われて。自分でもちょっと見たくないような恥ずかしさ、みたいな事を。そこに自分の中の中学2年生の時の昼寝なんかが繋がってきて、思春期を軸にしてやってみようていう事になって(笑)」
――まさに厨二ですね。
 「そうそう。そうなんですよ(笑)。でもやっぱり、そうやって今まで自分は過ごしてきたんだなって。後ろを振り返りながら楽しんでたっていうか。音楽や芸術に携わっている人って振り返る事は避けて、今の自分を表現するものを作りたいっていう欲求があると思うんですけど、逆の人っていないじゃないですか(笑)。もう20代も後半だし、それで吹っ切れちゃおうと思って。思春期と高校時代のテクノを組み合わて、自分に素直になれたんです」
――こいうスタイルのテクノになっているのは、そういう90sの空気を出すためにあえて少しレイドバックした感じに作っているんですか?
 「ワザと出してるというよりは、今精一杯やって90sの感じになっちゃう(笑)。もっと勉強すれば、もしかしたら細かい音響とか、あっ、moshimossみたいな(笑)ものが出来るのかもしれないですけど」
――(笑)。さっきおっしゃっていたように、2000年前後って所謂エレクトロニカやグリッチィな人たちが沢山出てきてたと思うんですけど、そういう方面にはあまり魅力を感じなかったんですか?
 「そうですね……沢山いたからっていうのもあるし、魅力を感じなかったっていうのもあるかもしれないですけど、今それを自分がやるっていう時間は無くて、もう思春期とテクノで作るしかないんだって思ってたんで。だから、自分の理想とするものを、失敗もしながらやってきた感じですね。最初の頃はでっかいバスドラムを入れるのすら嫌な時期もあったんですけど、青春時代の衝動を思い出しながら作っていって」
――プロフィールにコメントを寄せられているKid 606なんかは、初期はかなりグリッチーでしたけど、00s半ばにはかなりパーソナルでチャイルディッシュなアルバム(『Resilience』)をリリースしていますよね。あの感覚にちょっと近いのかな、と思って。
 「どうなんでしょうね。電子音楽やってる人ってそういうところがみんな少しあるのかもしれないですね」
――ノスタルジックな音楽って、過去のハッピーだった記憶を懐かしむようなものが多いと思うんですけど、Primulaさんのは決して明るくはない感じがしますよね。
 「あー、はい。まあハッピーではなかったですね(笑)。子供って、大人から見るとハッピーの塊に見えますけど、よくよく思い出すと大人と同じように子供なりのリアルがあるし、大人よりも辛いと感じている事があるんですよね。だからやっぱり、ハッピーだけにしたくないっていうのはちょっとありました。例えば10曲目とかは、タイトルの英語はTerreに直してもらったんですけど(笑)、“心の中の山”みたいな感じで、それを乗り越えるっていうか、成長するっていう感じで、子供にもそういうなんか、すごい大変な事があるんですよね」
――本作は“青春をヴィジュアル化したブックレット付き”となっていますが、これも通常あえて避けたいところですよね(笑)。
 「これ最初は知り合いの子供にお願いしようと思ってたんですけど、電子音楽に特有の、作り手のイメージを邪魔しない作りってあるじゃないですか。そういうものとは違った感じにしたくて」
――ビミョーにガチムチな感じとか、すごいですよね(笑)。足の筋肉とか。
 「僕最近まで“ガチムチ”っていう言葉を知らなくて。知ってはからそうなのか〜って思ってますけど(笑)。最近自転車で移動する事が多いからか、いつの間にか筋肉が付いてちゃって(笑)。お腹周りに絶妙に贅肉付いちゃってるのも良かったんですかね」
――半ズボンの短さもハンパないですね。
 「あれは古着屋で普通の膝丈のジーパンを買って、股下1cmで裾上げしてください、ってレジでお願いしたんですよ。そうしたら奥から裾上げ担当の人が出てきて“裾から1cmではなくてですか?”って言われちゃって(笑)。上は子供服です」
――ゲイカルチャーを匂わせる雰囲気もありますよね。Thaemlitzさんのリミックスも収録されていますし。
 「ああ〜(笑)。僕自身は違いますけど、そう思われちゃう事自体は全然問題ないですよ(笑)。Terreがやってくれたリミックスには、そういうテーマもあるらしいんですけどね。彼なりの少年期の気持ちを、今のフィルターを通して反映しながらやってくれたみたいです」
――思春期ならではの混沌とした感じっていうのは、性差を超えたものがありますよね。これまでもこれからも分からないっていうか。ジャケットの撮影場所はご実家の近くなんですか?
 「僕実家は東京なんですけど、これは横浜にある団地で撮影しました。ブックレットの学校で遊んでいる写真は、僕がすごく好きな『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』っていう映画に出てくるプールのシーンで使われている学校で。千葉の犬吠埼のちょっと手前なんですけど、1泊2日でロケしに行きました(笑)」
Primula / Boys at the Cape from "Youth Center"
――ミュージック・ビデオがまた何とも言えない仕上がりですね。
 「ありがとうございます。海外からも“More sexy dance”とか“You are the king of monsters”なんて書き込みがあったりして(笑)、結構反応あるんですよ」
――あのダンスはどこで会得したんですか?
 「習ったりはしていなくて。実家にいた頃、自室でこう、ヘッドフォンしながら1人で踊りまくってただけです。そこに母親が“ごはんよ〜”って入ってきて焦る、みたいな(笑)。」
――それであの動きはすごいですね(笑)。
 「いや〜、やってる時はそういう気分なんですけど、後から自分で観るとキレがないな、って思ったりしますよ(笑)」
――習ったりしたら、キモい感じがなくなっちゃうかもしれないですね(笑)。
 「そうですね(笑)。後半の衣装が変わるところは“マイケル・ジャクソンのバックで踊っていた経歴を持つダンサー”っていう設定なんですけど、夢が叶った感じでジーンときてしまって。それを糧に今も生きてます(笑)」
――常に1人で遊んでいる映像で、孤独感もありますよね。
 「そうですね、孤独な感じはありますね。でも中学の時はちゃんと友達いましたよ(笑)」
――誰でも考え事をする時は孤独ですからね。
 「そうなんですよね。そのダンサーの設定も、少年の妄想っていうメタ設定があったりするんですよ。彼はたぶん1人の頭の中で1人で遊んでるんです」
――先ほどお名前が出てきた中だとレイ・ハラカミさんもノスタルジックなテイストを持っている方だったと思うんですけど、ここまであからさまではなかったですよね。
 「そうですね……。でも、もし僕が10年前にアルバムを出せていたら、こういう事はしてなかったかもしれないですけどね。若いと何かとかっこつけたくなるし」
――そういえば、釣りがお好きなんですよね。
 「はい。夜中に幅50mくらいの川に胴長を履いて真ん中まで行ったりしますね」
――釣りと音楽は、どんな関係なんでしょう。
 「なんだろう。音楽やってる人で釣好きって多い気がしますけど。どっちも没頭はしてますね。興味のない人から見たら、何の役にも立たない事に集中しているというか。釣りはとにかく感動がものすごいんですよね。これ以上無いくらい。大人になって手が震えるってなかなかないじゃないですか。写真を撮ろうとしても、手が震えて撮れなかったりするんですよ。鼓動がすごくなっちゃう。少年部分を釣りで維持してるところもあるかもしれないです。あと、どっちかががダメになると逃げたりするかも(笑)。音楽でダメだ〜!って思った時に釣りに行くと、全部忘れて切り替わりますね」
――釣りと音楽、どちらの比率が大きいんですか?
 「今は音楽(笑)。でも釣りは本当に好きで、最初釣具のメーカーに就職したんですよ(笑)。転勤で大阪に行っていたんですけど、営業の仕事が辛くなってきてすぐ辞めちゃって。でもそのまま大阪から地元に帰るのはかっこ悪いと思っていたところ、すぐ近くに琵琶湖がありましたんで、ビワコオオナマズを釣るまで帰らない事にして。しばらく滋賀に住んでいました」
――レーベル面にプリントされてる鯰はそういう意味なんですか?
 「そうです。自分と鯰って、見ていてもすごい親近感があって」
――どのあたりが(笑)?
 「鯰ってヌボ〜っとしてて気ままな感じなんですよ。昼間はじっとしていて、夜になると動き出すところとか。でも肉食っていう」
――Primulaさん肉食系なんですか(笑)?
 「いやっ、違います(笑)。そんな自信はないです……」
――結局ビワコオオナマズは釣れたんでしょうか。
 「釣れました。琵琶湖の色んな場所を周ったんですけど、結局自宅前の川で釣れたんですよね」
――その頃もうご結婚はされていたんですか?
 「いや、まだ結婚はしてなかったんですけど、“いつ帰ってくるんだ”ってずっと言われていて。ビワコオオナマズが釣れるまでは帰れないんで、って返事してました」
――ロマンでしかないですね。
 「ロマンです。子供の頃の衝動、夢みたいな」
――そういう事って、往々にして白々しく聞こえるものですけど、Primulaさん全然ですね(笑)。それが音楽にも現れてるんだなーって思います。
 「そんな事言われると意識しちゃうじゃないですか(笑)」
取材・文 / 久保田千史 (2012年8月)
Primula "Youth Center" Release Party
■ 2012年9月16日(日・祝前日) 東京 西麻布 BUL-LET'S
open: 16:00〜
fee: 2,500yen(1drink)
[出演]
Primula
DJ Sprinkles (aka Terre Thaemlitz, Comatonse Recordings)
蟻 (moph records) SoniCouture Live DJ Set
moshimoss
TENGENTOPPA-KUN
shalma-
Masaki Watanabe
[mama food]
永易久美子
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