今年10月にワルシャワで開催された第16回ショパン国際ピアノ・コンクール。インターネットでのライヴ中継に毎晩釘付けになっていた方も多いのではないでしょうか?
ショパン生誕200年にあたる今年のショパン・コンクールで見事優勝を勝ち取ったロシア出身の女性ピアニスト、ユリアンナ・アヴデーエワ(Yulianna Avdeeva)が早くも来日します。12月4日および5日に
シャルル・デュトワ指揮
NHK交響楽団と東京で共演するほか、なんとソロ・リサイタルが12月8日に行なわれることが急遽決定しました!!
アヴデーエワは、
マルタ・アルゲリッチ以来45年ぶりの女性優勝者としてコンクールの輝かしい歴史にその名を刻んだのみならず、同コンクールのクリスティアン・ツィメルマン最優秀ソナタ演奏特別賞をも手にした実力派ピアニストとして、世界中の注目を集めています。
1985年、モスクワに生まれたアヴデーエワは、幼い頃よりその芸術の才を育み、5歳からグネーシン特別音楽学校でエレナ・イヴァノワよりピアノを学びました。2003年にスイスへ留学し、チューリッヒ芸術大学にて
コンスタンティン・シチェルバコフに師事。2006年から2009年まで、シチェルバコフの助手を務めました。並行して、愛着ある故郷モスクワでも勉強を続け、グネーシン音楽院のウラディーミル・トロップのもとで学んでいます。 2008年にはチューリッヒおよびモスクワの学校をトップレベルの成績で卒業。同年、W.G.ナボレが主催する名高いコモ湖国際ピアノ・アカデミーに入学し、著名なピアニストたちの薫陶を受けています。
今回のNHK交響楽団との来日公演は、ショパン・コンクールの主催者から優勝者に贈られる特別賞として開催されるものです。
そして急遽決定した東京オペラシティでのリサイタルでは、ショパン・コンクールで最優秀演奏特別賞を受賞したピアノ・ソナタ第2番、セミ・ファイナルで演奏した「幻想ポロネーズop.61」「夜想曲op.27」が演奏されるとのこと。これは大ニュースです!
まさにこれから世界のスター・ピアニストの王道を歩んでゆくアヴデーエワのスタートとなるコンサート。忘れられない一夜になること間違いなしです!