ポストパンク期の英国を代表する重要レーベル「On-U Sound」（on-usound.com）のオーナーとしてのみならず、クレイジーなテープ・エディットを駆使した独特のサウンドを作り出す名物エンジニア / プロデューサーとしても知られる名匠・Adrian Sherwood。彼が手がけた楽曲群を貴重音源を交えてアーカイヴし、好評を博した昨年リリースのコンピレーション・アルバム『Sherwood At The Controls - Volume 1: 1979-1984』の第2弾、『Sherwood at the Controls - Volume 2: 1985-1990』が登場。初回生産分のみ限定の特典ミックスCDが付属する国内盤（BRC-515 2,200円 + 税）が6月24日（金）に発売されます。

　MAXIMUM JOYやTHE SLITS、THE FALLなど、ポストパンク期ワークスを収めた『Volume 1』に続く『Volume 2』は、DEPECHE MODEとの仕事を経てEINSTÜRZENDE NEUBAUTEN、CABARET VOLTAIREやNINE INCH NAILS、SKINNY PUPPYなどを手がけるに至った1985年から1990年にかけての作品をアーカイヴ。Mark Stewart（THE POP GROUP）のソロ第1弾シングルや、On-U Soundのハウスバンドとも言うべきインダストリアル・ヒップホップ / ダブ重鎮TACKHEAD、その前身にあたるDoug WimbishとFATS COMETのコラボレート楽曲、メンバー・Keith LeBlancのソロ作をはじめ、 Jello Biafra（DEAD KENNEDYS）主宰「Alternative Tentacles」からのリリースで知られるインダストリアル・ミクスチャーTHE BEATNIGSから、イタリアン・ボディの雄PANKOW、米シカゴ・アンダーグラウンドを浮上させたMINISTRY、現在もなお活躍するジャーマン・ボディ最高峰KMFDM、アナーコパンク最重要バンドのひとつFLUX OF PINK INDIANSまで、90年代にかけてのSherwoodの幅広さを物語る楽曲群をラインナップ。Phewとのコラボレートで知られるノイエ・ドイチェ・ヴェレ名バンドTHE UNKNOWN CASESやイタリアン・ポストパンクRINFの初CD化音源も収められているほか、この時期に邂逅を果たした“師”Lee“Scratch”Perryや、AFRICAN HEAD CHARGE、DUB SYNDICATE、Bim ShermanといったOn-U Soundの看板ももちろん収録。

　カヴァー・アートは、『Volume 1』に引き続き東京・松陰神社前「nostos books」（nostos.jp）の店主も務めるデザイナー・石井利佳が担当。発売に先駆け、YouTube（youtu.be/4eflvf03lPI）ではトレーラーが公開されています。