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劇画のゴッド・ファーザー“辰巳ヨシヒロ”、その半生を描く『TATSUMI マンガに革命を起こした男』11月公開

別所哲也   2014/07/03 15:07掲載
劇画のゴッド・ファーザー“辰巳ヨシヒロ”、その半生を描く『TATSUMI マンガに革命を起こした男』11月公開
 〈第64回カンヌ国際映画祭〉では“ある視点”部門へ正式出品、〈第84回米アカデミー賞〉の“外国語映画賞”シンガポール代表に選出されるなど、高い評価を受ける話題作。日本人が知らない“劇画”のゴッド・ファーザー、辰巳ヨシヒロの半生を描く『TATSUMI マンガに革命を起こした男』(原題:TATSUMI)が11月に公開されます。

 本作は、2009年に〈手塚治虫文化賞〉大賞を受賞した『劇画漂流』をもとに、大人が楽しめるエンタテインメントの可能性を追求し続け、葛藤と苦悩を繰り返した辰巳ヨシヒロの半生を、シンガポールの映像クリエイターであるエリック・クーが監督し、辰巳の代表的な劇画作品を映像として動かすことに成功した、ドキュメンタリー・アニメーション作品。声の出演は、俳優の別所哲也が一人六役を演じており、辰巳本人も参加。

 もともとは子供のものであった“マンガ”を大人の読み物へと昇華させ、“劇画”の名付け親である辰巳の功績は世界的にも高い評価を受けており、マンガにおけるカンヌとも言われる〈アングレーム国際漫画祭〉で特別賞を受賞するなど、その地位を確立。まさに“マンガに革命を起こした男”として、日本でも再評価の機運が高まっています。

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(C)ZHAO WEI FILMS

『TATSUMI マンガに革命を起こした男』
2014年11月、角川シネマ新宿ほか全国順次公開
2011 / シンガポール / 96分 / 日本語

今、我々は日本が世界に誇るこの才能を、無視してはいけない。
終戦直後の日本。マンガを描くことが大好きだった辰巳ヨシヒロ少年は、憧れの手塚治虫に会い談笑したその日から、マンガ家になることを心に決める。彼の情熱は、すぐに出版社に認められ、貧しい家計を支える重要な手段となっていく。
マンガ家として順調なスタートを切った辰巳だったが、当時のマンガは子供向けの笑いの要素が中心の可愛らしいものが中心。辰巳はマンガのあり方に疑問を感じながら、さらなる可能性を見出していた。そして1957年、22歳の辰巳は、大人に向けた内容と表現としてのマンガの手法を確立し「劇画」と名づける。写実的な描写と動きのあるコマ割りで映画のようなダイナミズムを表現した彼の作品は後の劇画ブームの火付け役となっただけでなく、現在の青年漫画に多大な影響を与えることとなった。
彼の生み出す作品は、コミカルに描かれていた従来の漫画とは一線を画し、時事問題や、社会情勢を反映させながら不条理ともいえる展開が見る者に衝撃を与えた。日本の漫画界においてこれほどまでの変革を担ってきた重要な人物辰巳とその作品に、なぜ光があたらなかったのか。彼の半自伝的作品ともいえる「劇画漂流」を基に、その苦悩と才能が紐解かれる。


原題: TATSUMI
監督: エリック・クー
原作: 辰巳ヨシヒロ「劇画漂流」
声の出演: 別所哲也(一人六役) / 辰巳ヨシヒロ
配給: スターサンズ
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