世界中の人たちを夢中にさせてきた“ヒーロー”を生み出すキーパーソン、スーツアクターの本当の姿を描いた一本、
唐沢寿明の主演映画『イン・ザ・ヒーロー』(今秋公開予定 / 東映配給)。唐沢自身が挑んだという危険な飛び降りスタント、前代未聞“100人斬り”の撮影シーンが公開。
本作で唐沢が演じているのは、熱血漢でブルース・リーを崇拝する“本城 渉(42歳)”。下落合ヒーローアクションクラブの社長兼スーツアクターであり、その道25年の大ベテランという役どころで、唐沢は本作の撮影に備え、数ヵ月に及ぶ厳しいアクションの稽古を受けたとか。
そして今回、公開されたのは、福士蒼汰演じる新人俳優“一ノ瀬リョウ”のアクターとしてハリウッド映画『ラスト・ブレイド』に参加するはずだったアクション俳優が、クライマックス・シーンで大落下し炎にまみれて戦うという、映画史に残る一大ノーカットの殺陣を、危険を理由に降板してしまったことから、本城にその白羽の矢が立ち、撮影に挑むというシーン。
この日の撮影には100人の忍者を含め、キャスト・スタッフ総勢約170人が集結し、スタジオに組まれた本能寺のセットから伸びる、高さ約8.5mものキャットウォークから唐沢が飛び降りる危険なスタント・シーンと、飛び降り後、100人の忍者を斬るという続けざまの激しいアクション・シーン! スタッフ、キャスト共に万全の状態で撮影に臨みました。
[『イン・ザ・ヒーロー』唐沢寿明からのコメント]
――クライマックスについて。
「正直言えば、疲れました。でも、今回のストーリーの“主役”であるスタントの方々が、実際の撮影でも活躍してくださり、とても楽しんでいるようでしたので、いい歳をしてまで、挑戦した甲斐があったかなと思います。共演者の皆さんもかっこいい画を残していたし、みんなが100%の力を出し切ったシーンになったのでは?と思います。また、松方弘樹さんとのシーンでは、“松方さんを斬る”という、もう今後二度と来ないであろう貴重な機会を頂き、本当にいい経験をさせていただきました。寺島さんも殺陣の経験が豊富な方なので、やはりお上手でしたね。見ごたえのある一騎打ちになったと思います」
――撮影が終わって。
「武(正晴)監督も喜んでいたので、良かったなと思います。きっと面白い映画になると信じています。そして、役者もスタッフもみんな、本当によく頑張ったと思います。僕自身にとって、本当にいい経験になりました。殺陣回りだったり、マット運動で転がったり、ジャンプしたり、トランポリンをやったり……そんな機会は、なかなかないですからね」
――印象に残っていること。
「昔アクションをやっていた頃のように身体が戻ってくるのかどうか、最初は怖いなと少し不安に思っていました。50歳になってから、こういう作品はもう難しいのかなと思ったこともありましたが……はじめてみたら“まだやれそうかも?”と。この作品は本当に面白いと思いますし、一回観たら“口コミ地獄”間違いないです!」
(C)2014「イン・ザ・ヒーロー」製作委員会