“現代最高のローエングリン”と絶賛されるドイツの若きテノール、
クラウス・フロリアン・フォークト(Klaus Florian Vogt)のソロ・デビュー・アルバム
『ヘルデン』(SICC-1538 税込2,520円)が4月25日にリリースされます。
フォークトは、今や
ワーグナーなどのヘルデン・テノール歌手としてひっぱりだこの存在。日本でもNHK BSで生中継された2011年のバイロイト音楽祭の『ローエングリン』では、ハンス・ノイエンフェルスの個性的な演出以上に大きな感銘を与えてくれたのが、フォークトの歌うタイトルロールでした。
「ローエングリンを初めて歌った時、まるで自分のために作られたオペラであるような気がした」と言うほど、この役柄に愛着と自信を持つフォークト。そのしなやかで信じがたいほど甘く、美しい声はまさに前代未聞で、ピュアな歌唱は「バイロイトの新たな英雄!」「新白鳥の騎士!」「衝動的でかつ官能的。非現実的ながら超自然体で叙情的な声」と絶賛されています。
ホルン奏者としてスタートしてからテノールに転向したという経歴、公演から公演への移動はみずから所有する小さなジェット機を使い、長期の公演中はホテルではなく、自分のバンで暮らすというユニークなスタイルでも知られています。
ソニー・クラシカルとの専属録音契約の第1弾となるこのアルバムは、フォークト初のオペラ・アリア集。彼の当たり役である『ローエングリン』の「遥かな国に」はもちろんのこと、バイロイト音楽祭やミラノ・スカラ座へのデビューを飾った『マイスタージンガー』、ドレスデンのゼンパーオパーの初期に歌い始めた『魔笛』のほか、『魔弾の射手』『オベロン』『死の都』など、フォークトが得意とするドイツ・オペラからのアリアも収録され、多彩な役柄をたっぷりと味わうことができます。
バイロイトやウィーンでのワーグナー上演で定評のある名匠、
ペーター・シュナイダーがベルリン・ドイツ・オペラを指揮してフォークトを巧みにバックアップしているのも聴きものです。
さらに6月には、新国立劇場の『ローエングリン』でシュナイダーの指揮のもと“白鳥の騎士=ローエングリン”を歌う予定。来日公演を前に、CDでその実力を確かめてみてはいかがでしょうか。