今年で結成10周年を迎える男性5人組コーラス・グループの“レジェンド”が、それを記念するアルバム『dieci（ディエーチ）』（KICC-1258 2,778円 + 税）を4月27日（水）にリリースします。今作は、オペラ『フィガロの結婚』より「序曲」をはじめ、オリジナル4曲を含む全12曲を収録するベスト・アルバム。2月28日（日）には、アルバム収録の新曲を書き下ろした新垣 隆と、吉永小百合や安田祥子、由紀さおり姉妹らが輩出した名門合唱団“ひばり児童合唱団”も参加し、東京・文京区のキング関口台スタジオで公開レコーディングが行なわれました。

　レジェンドのメンバー5人と、ひばり児童合唱団のメンバー19人（小学校2年から高校3年まで）が勢ぞろいするなか、新垣の指揮で公開レコーディングされたのは、新垣自身が作曲した「たいせつなあなたへ」。同曲でデビュー10年目にして初めて児童合唱団とのコラボに挑戦したレジェンドのメンバーはそれぞれ、「公開レコーディングは初めてなので緊張しました。今日は、児童合唱団と一緒にレコーディングできるということで楽しみにしてきましたが、終わった後の充実感が身にしみて感じました」（内田）、「子どもたちの歌声が素晴らしくて、心が洗われるような気持ちになりました」（菅原）、「とてもすてきな曲に出合うことができましたし、子どもたちの純真無垢な歌声に僕たちの心もすごく洗われて、とてもいいレコーディングができました」（志村）、「レジェンドだけで歌うとしたらまったく違う音楽になったと思います。僕たちにとってもすごく新鮮でしたし、とてもいい経験になりました」（柿迫）、「公開レコーディングというのは独特の雰囲気というか空気感があるので、ものすごく緊張しました。集中力の増した密度の濃い時間を過ごさせてもらったので、本当にいい経験になったと思います。新垣先生も素晴らしい曲をありがとうございました」（吉田）と語っています。


　合唱曲の作曲は初めてで、かつマスコミの前で指揮をするのも今回が初めてという新垣は「そよ風のリズムに乗って歌い、そのなかで人の気持ちを伝えるという曲ですが、レジェンドの皆さんとひばり児童合唱団の皆さんがその世界を見事に表現してくださったので、うれしい気持ちでいっぱいです」と、満足そうにコメント。指揮をしたことについては「今日が指揮者デビューですが、レジェンドの皆さん以上に緊張しました。いま終わって、ほっとしています」と安堵の気持ちを述べています。

　同曲について、リーダーの吉田は「この〈たいせつなあなたへ〉という曲は、音楽の飾り立てがほとんど削ぎ落とされて、音楽を楽しく伝えることにシンプルに作られている素晴らしい楽曲でして、初めて聴いたときからメンバー全員が大好きになり、歌えば歌っただけこの曲の世界観がどんどん広がっていくような、シンプルがゆえに奥が深い曲だなと思います」と話しました。

　レジェンドは2006年、オペラや合唱で活躍する国立音楽大学出身の5人の男性オペラ歌手（志村糧一 テノール, 29 / 柿迫 秀 テノール, 39 / 吉田智明 テノール, 39 / 内田智一 バリトン, 38 / 菅原浩史 バスバリトン, 35）が一堂に会し、「一夜限りの伝説のコンサートをやろう！」と結成したグループ。一夜限りのはずのコンサートの評判がクチコミで広まり、2007年から本格的に活動を開始しました。メンバーはそれぞれオペラの本場、イタリアへの留学経験があり、国内外のコンクール受賞歴のほか、数々のオペラやコンサートに出演する実力派揃い。男性オペラ歌手5人によるダイナミックな五重唱と娯楽の高いステージ・パフォーマンスは、クラシックファンのみならず、新時代のクラシックエンターテインメントとして人気を集めています。