すべて一人の声による驚異の電脳声楽アンサンブル作品『モノ=ポリ』(EZCD-10006)で文化庁芸術祭優秀賞を受賞し、話題となった
松平敬のワンマン・アカペラ・シリーズ第2弾
『うたかた Utakata』(EZCD-10021 オープン価格)が5月20日にリリースされます!
今作は、西洋音楽の起源であるグレゴリオ聖歌と、松平自身の委嘱作品を交差させつつ、未曾有の大震災に見舞われ、なすすべもなかった人たちに思いを馳せ、ミサ=典礼儀式のたたずまいを意識したコンセプト・アルバム。数多く発表された“祈り”をテーマとしたアルバムとは一線を画す、ジャンル的にも、テーマとしても、一つの録音物として完成された姿を追求した作品です。
前作『モノ=ポリ』に引き続き今作も、ごく一部分を除けばすべて松平一人のパフォーマンスです。収録曲のうち、森田泰之進の「うたかたながし」、
志田笙子の「なぜ?」は有馬純寿によるエレクトロニクスに加え、みずからもPCを駆使して行なった初演時のライヴからの音源ですが、他の曲は楽器も含めすべて松平自身による演奏になります。
さらに松平は前作同様みずから音源編集、ブックレット執筆、ジャケット制作も手がけているというから驚きです。
なんといっても圧巻なのが、音楽史上もっとも大規模な多声部作品を、これまでとは隔絶した高い水準で多重録音し、完成させたタリスの「40声のモテット」。5群8声部で書かれた壮大なモテットが、たった一人の声によって音の大伽藍として構築されており、前作で試みられたファルセットをも駆使した多重録音の究極を示す作品となりました。
この曲は、2010年にオーディオ雑誌の付録音源、2011年にiTunesおよびハイレゾ配信サイトにて、どちらもWAVおよびAAC(iTunePlus)による音源ファイルの形式で発表されていましたが、CD化は今回が初となります。
松平敬はクラシカル・フィールドにおける声楽家としての活動だけでなく、コンテンポラリーなフィールドにおける活躍も目覚しく、近年ますます注目を集めています。
今夏のサントリー芸術財団主催サマーフェスティバル2012<MUSIC TODAY 21>25周年記念のメイン・プログラムであるクセナキスのオペラ『オレステイア』3部作完全版日本初上演(8月31日19時開演 東京・サントリーホール)では、演奏至難なことで知られる主役に抜擢されており、そちらもおおいに楽しみです。