ブラック・クロウズが90年代に制作を行なったものの、未発表となっていた2作の音源がリリースされることになりました。『The Lost Crowes』なるタイトルのこの作品は2枚組になっており、93年と97年のセッション音源が収録されています。

　Disc-1は、『Band』というタイトルで呼ばれていた作品の音源で構成。これは97年のセッションで、『バイ・ユア・サイド』（99年）のタイトル・トラックの別タイトル・別ヴァージョンなど10曲を収録しています。そしてDisc-2は『Tall』という作品のためのセッション。こちらは93年に行なわれており、後に『アモリカ』（写真・94年）に収録される5曲の初期ヴァージョンや「バラッド・イン・アージェンシー」に発展する楽曲など、16曲の収録となっています。

　南部のバンドらしく、ジャム・セッションから楽曲を展開していく彼らだけに、制作過程の様子が楽しめるのはファンには興味深いもの。この『The Lost Crowes』の発売は、米国でRhino Recordsより8月29日の予定です。なお、これも米国で、同日に92年の映像作品『Who Killed That Bird Out On Your Window Sill』がボーナス映像を追加してDVD化されることになっています。

●『The Lost Crowes』収録曲
＜Disc-1: The Band Sessions＞
01. Paint An 8
02. Grinnin
03. If It Ever Stops Raining
04. Wyoming & Me
05. Predictable
06. Never Forget This Song
07. Life Vest
08. Another Roadside Tragedy
09. My Heart’s Killing Me
10. Peace Anyway

＜Disc-2: The Tall Sessions＞
01. A Conspiracy
02. Evil Eye
03. Cursed Diamond
04. London P25
05. Dirty Hair Halo
06. Hi-Head Blues
07. Feathers
08. Nonfiction
09. Tied Up And Swallowed
10. Wiser Time
11. Sunday Buttermilk Waltz
12. Descending
13. Lowdown
14. Tornado
15. Songs Of The Flesh
16. Thunderstorm 6:54