アイルランドのハード・ロック・バンド、シン・リジィのフロントマンとして知られるフィリップ・ライノットの未発表音源が発掘され、日の目を見ることになりました。発見されたのは5曲。どうやら71年前後に録音されたもののようです。

　5曲の内、「Mama And Papa」と「It's Really Worthwhile」は完全なる未発表曲。これまで正式にレコーディングされたことのない“新しい”曲とのこと。その他の3曲は、デビュー作『シン・リジィ』（写真・71年）に収録された「Saga Of The Ageing Orphan（老いゆく孤児の物語）」「The Friendly Ranger At Clontarf Castle（フレンドリー・レンジャー）」「Dublin」の別ヴァージョンとなっています。これらの楽曲は『The Lost Recordings』というタイトルでCDにまとめられ、アイルランドのエンターテインメント誌『Hot Press』の30.16号にフリーCDとして添付。8月10日から23日まで店頭に並びます。どうやら日本からもオンライン購入が可能な様子。詳細は同誌のHPでご確認ください。

　なお、同誌の記事ではあくまで名義は“フィル・ライノット”となっており、当時のバンドのメンバー、エリック・ベル（ギター）とブライアン・ダウニー（ドラム）が参加しているのかどうかは不明。なにはともあれ貴重な音源ですので、マニアは入手してみては？