ガールズ・バンドの先駆的存在、ザ・ランナウェイズのオリジナル・ドラマーであるサンディ・ウエストが、10月21日、肺癌のために死去しました。彼女は長い間この病気と闘っていましたが、ついに力尽きたようです。

　サンディはザ・ランナウェイズの一員として、76年に『悩殺爆弾〜禁断のロックン・ロール・クイーン』（写真）でデビュー。ジョーン・ジェットやリタ・フォードらとともにバンドの全盛期を支え、「チェリー・ボム」などのヒット曲を生んでいます。解散後はドラマーのみならず、ギタリストやシンガーもこなし、自身のバンドであるThe Sandy West Bandを率いて活動していました。

　今回の死に対し、ザ・ランナウェイズのシンガーであるチェリー・カーリーは以下のようなメッセージを発表しています。

　「サンディ・ウエストは間違いなく、ロックンロールの歴史において最も偉大な女性ドラマーでした。誰も彼女とは競えず、近づくこともできません。しかし、最も大事なのは、彼女のハートです。サンディ・ウエストはファン、友人や家族がとても好きでした。愛する人々のためには何でもするほどに。私はステージを踏んでも、これまでとまったく同じようにはできないでしょう。なぜなら、彼女がベストであり、彼女を失ったことを永遠に寂しく思いますから」
　サンディのご冥福を、心よりお祈りします。