2008年10月めぐろパーシモンホールおよび12月、岩手県立美術館で行なわれた
高木正勝のコンサート音源を基に制作されたニュー・アルバム『タイ・レイ・タイ・リオ』が6月17日、発売されます。
ポリネシア語で“大きく振れ、小さく振れ”という意味を持つ『タイ・レイ・タイ・リオ』。日本人の祖先に思いを馳せた高木正勝が、そのなかで見えてきた世界観や音楽を、ピアノ、パーカッション、コーラス、ジプシー・バイオリン、イーリアンパイプなど多彩な編成で演奏したライヴで表現。その音源を元に再構築したのが、今回のアルバムです。
儀式のような静かで厳かな音楽からダイナミックで祝祭的な曲へ。そしてすべてを慈しむような穏やかな音楽へと変化する中で、聴く人の血に響いていくような作品に仕上がっているとのこと。この作品には、各楽曲のテーマやイメージに沿って、人類学者の石倉敏明氏が世界中の神話や民話を収集した、約100ページに及ぶ文庫本がセット。柳田國男の『遠野物語』からの一節や『チベット死者の書』『チュクチ族の創世神話』『モンゴルの民間伝承』などを楽曲とともに楽しめます。
さらには、7月4日から24日まで、“タイ・レイ・タイ・リオ”のプロジェクトを丁寧に見つめたドキュメンタリー・フィルム『或る音楽』の公開も決定。10人の演奏家が繰り広げる迫力の演奏シーン、リハーサル映像や、インタビュー、制作風景などが記録されており、“音楽とは?芸術とは?音楽が生まれる瞬間とは?なぜヒトは音楽を奏でるのか?”といった根源的で普遍的な問いに、真摯に向き合ったドキュメンタリーに仕上がっています。この作品に高木正勝が映像・音楽を担当した最近作『Homicevalo』『NIHITI』を加えた3本立てで、東京・渋谷ユーロスペースにてレイトショー上映。以降全国で順次上映予定です。