フランス生まれのパリっ子でありながら、日本のロボット・キャラクター・マニアでもある、ディミトリ・フロム・パリが、いよいよオリジナル・アルバムをリリースする時がやって参りました。

　ここ数年はDJミックス・アルバムを何枚かリリースしていたものの、オリジナル・アルバムとしては、あの日本の女子高生の“だいじょうぶで〜す”や“ラヴラヴモ〜ド”などと喋っている声をサンプリングした、キュートな名曲「ラヴ・ラヴ・モード」が収録され、日本独自アートワークもイカす名盤『サクラブルー』(写真は日本盤)以来となるので、じつ約6年ぶり。今回も、例によって例のごとく、ハウス、ラウンジ、ソウル、ラテン、ディスコをクロスオヴァーさせた“ディミトリ・サウンド”満載な内容となりそうなのは言うまでもなさそうですが、なんと、今作には、昔からピチカート・ファイヴを連想させていた彼の元に、ついに本家本元の野宮真貴がゲスト参加しているのだから、これはとにかく注目です。

　他にも、UKソウルのオマーやヴィクター・デイヴィスなどをフィーチャーした曲もあるそうですが、な、なんと、驚くことなかれ、アルバムのラストには、あの『マジンガーZ』のエンディング・テーマ「ぼくらのマジンガーZ」を、オリジナルを歌っていた“アニキ”こと水木一郎をフィーチャーしたカヴァーが収録されるそうなのです。日本のロボット・キャラクター・マニアである彼が長年温めていた企画とのことですが、いやはや、それにしても、恐るべきマニア心。秋葉原に彼の名が轟く日は意外と近いのかも知れませんね。「マジンガーZ」好きも「レディメイド系」好きも、とにかく注目な今作は、その名を『クルージング・アティテュード』というそうで、日本盤の発売は3月21日の予定（VICP-62270\2,520（税込））。ぜひとも、要注目のほどを!!