ブラン 2003/04/15掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
轟音と幻惑・・・・・・94年の結成から10年近くにもなる
ブランが、1stである前作
『やわらかな夢』(写真)から約2年ぶりの新作を完成させました。
ライヴ・ハウス(高円寺系)を中心に活動してきた彼らは、マイ・ペースにヘヴィ・サイケ&アシッドの塊のような、とにかく「濃い」世界観を展開。強烈な60〜70's感覚、それもジャパニーズ・アンダーグラウンド臭に満ちています。クセとアクのあり過ぎるヴォーカルがフィットして、唐突に曲調が変わったり、一筋縄ではいかないこといかないこと。日本なら村八分からLSD-MARCH、海外ならヴェルヴェット・アンダーグラウンドからグル・グル、といったあたりに「ピン」ときた人にはぜひお勧め。
そうして5月25日(日)に\2,415(税込)にて発売される新作
『憧れと幻想』(WC-036)でもヴォーカル独特のアクは全開で、もはやある意味じゃパンク寸前とも言えるか。なんたって「おまえ、この、えぁ、ワン・ツー・さん!」とか叫んでいます。そのくせ内省的な曲調では消え入りそうなSyrup16g状態の場面も。マニア好みではありますが、とかく奥は深い。前作に倣い、こちらも7曲入りなのでダレずに聴けます。
かつて『はっぴいえんどカバーボックス』(OZD-091〜5)にも参加した彼ら、今後のリリースの予定も控えています。本年中にギューンカセットよりリリースされる予定の『加藤和彦とりびゅーと』に「サイクリング・ブギ」で参加しているそうな。「ブラン流」にアレンジして(轟音!?)。
また彼らは視聴に日記にコラムに・・・・・・ブランを知らなくとも、えらく楽しめる公式サイトを持っています。そちらでは早くも新作、または過去作やアーカイヴ音源も視聴できますので、興味がおありの方はぜひ!
そんなブランの会心作『憧れと幻想』、要予約です。ヘヴィ・サイケに揉まれてみないかい?