2004/05/06掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
“キング・オブ・ロック”
エルヴィス・プレスリー(写真は『ブルーハワイ』)がメンフィスのローカル・レーベル“サン・レコード”で歴史的なキャリアをスタートさせたのは1954年。つまり今年はエルヴィス・デビュー50周年!! ロックンロールを作ったのはエルヴィスであるからして、必然的に“ロック生誕50周年”にもあたる今年には、エルヴィスとロックンロールの故郷、聖地グレイスランドを中心に世界中で記念イベントが開催されています。
ここ日本でも“ELVIS生誕祭2004”が東京・九段会館で先日開催。尾形直人、湯川れい子などなど“エルヴィス”な人達が参加した魅惑のイベントでしたが、ロック生誕50周年だもの、やっぱり聴きたいのは本物の“キング”の声なわけでありまして・・・
そんなファンの声に応えるべく、今年は凄いCDが2タイトル出ます!! まず6月30日に発売される予定なのが、
『エルヴィス・アット・サン』(BVCM-31120 \2,548(税込))。白人のC&Wと黒人のR&Bを融合して、エルヴィスは“ロックン・ロール”を誕生させたわけですが、その舞台となったのが、メンフィスの“サン・レコード”。このCDは、メジャー・デビュー前、54年〜55年にエルヴィスが“サン・レコード”に吹き込んだ音源を1枚のCDに収録したという画期的な編集盤。ルーツ・ミュージックの中から、ロックが生まれる瞬間のドキュメントと言って良いでしょう!! 今回、新たに発掘され、初めて世に紹介される楽曲も収録される予定だそうで、また今まで知られている音源も新たにリマスターして、ハイ・クオリティなサウンドに生まれ変わっているそうです。エルヴィスといえば、リーゼントとロカビリーのイメージしかない方には、ぜひとも必聴して欲しいものです!! なぜ彼が“キング”なのか良くわかりますよ。
また、その『エルヴィス・アット・サン』と同時発売となるのが、長らく入手困難になっていた“ザ・ミリオンダラー・カルテット”の決定盤
『ザ・ミリオンダラー・カルテット』(BVCM-37509 \1,890(税込))!! これはエルヴィスと
カール・パーキンス、そして
ジェリー・リー・ルイスと
ジョニー・キャッシュという、ギリシャ神話に例えたら、“ゼウス”とか“ペガサス”級であろうロック・レジェンズ達4名による伝説のセッションを収めたものです。
1956年、故郷に帰ったエルヴィスが、ぶらり立ち寄った古巣“サン・レコード”で、偶然にもカール・パーキンスが、新人のジェリー・リー・ルイスにピアノを弾かせて新曲をレコーディングしているところに遭遇。そこへまた、ぶらりとジョニー・キャッシュが入って来て、誰が言い出すわけでもなく、自然発生的にセッションが始まり・・・てな感じの、まさに神話のような話で生まれた音源がこれ。存在しないと言われていたこの音源は、81年にマイナーレーベルから発売され、その後、87年に新たなレア音源が追加され全41曲のアルバムとして発売されていたのですが、そんな貴重な音源がついに長き期間を経て今回復刻されます! 4人のロックンローラーが、思いつくままに奏でた最高のグルーヴ。ロック生誕50周年を記念に、ぜひともお手もとにどうぞ!!