アラン・パーソンズ・プロジェクト（以下、APP）をアラン・パーソンズとともに支えたエリック・ウールフソン（Eric Woolfson）が12月2日、癌のためロンドンで死去しました。64歳でした。

　ウールフソンはスコットランド生まれ。18歳の時よりセッション・プレイヤーとして音楽キャリアをスタートさせ、またソングライターとしてもマリアンヌ・フェイスフルらに楽曲を提供しています。

　1975年には、アラン・パーソンズとともにAPPを結成。1976年のデビュー作『怪奇と幻想の世界〜エドガー・アラン・ポーの世界（Tales of Mystery & Imagination）』から1986年の『ガウディ』まで計10タイトルのオリジナル・アルバムを発表、ソングライター、鍵盤奏者、そしてリード・シンガーとして多くの名曲を生み出します。

　APPでの活動後は、作家エドガー・アラン・ポーを題材にしたミュージカル『Edgar Allan Poe』を行なうなど、ミュージカルや舞台を中心に活躍。また2003年には、APPのアルバム『怪奇と幻想の世界』の続編的作品であるソロ・アルバム『POE』（2003年）を発表。また今年には、APP時代のストック曲を取り上げたアルバム『Eric Woolfson Sings The Alan Parsons Project That Never Was』をリリースしていました。心よりご冥福をお祈りします。