8月10日、オーストリア・ザルツブルク音楽祭の記者会見で、このたびの東日本大震災で被害を受けた
東京交響楽団の本拠地、ミューザ川崎シンフォニーホールに対して、8月13日に行なった公開ゲネプロ(最終リハーサル)の収益を寄付するとの発表がありました。
かねてよりミューザ川崎シンフォニーホール再建に貢献したいと考えていた東京交響楽団音楽監督
ユベール・スダーンも、ザルツブルク市長やモーツァルテウム管弦楽団などに支援イベント開催を働きかけた一人であり、元オーストリア副知事のオットマー・ラウス氏の後押しとともに、今回イベント開催できたことを喜んでいるとのこと。
ユベール・スダーンは「ザルツブルク市と友好都市である川崎市へ、このような支援をいただき、またご尽力いただいたラウス氏とザルツブルク音楽祭総裁に心より感謝いたします」とコメントしました。
この公開ゲネプロは、世界を代表するオペラ歌手、
アンナ・ネトレプコやピョートル・ベチャワらと
アイヴォー・ボルトン指揮ザルブツルク・モーツァルテウム管弦楽団による、
チャイコフスキーの歌劇『イオランタ』と
ストラヴィンスキーの歌劇『夜鳴きうぐいす』演奏会形式コンサートのリハーサルです。
ザルツブルク音楽祭のサイトによると、このコンサートの収益は158,065ユーロで、ザルツブルク市からの寄付と併せて計200,000ユーロが全額ミューザ川崎シンフォニーホールへ寄付されます。