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<Augusta Camp 2010>、山崎まさよし15周年を祝福する豪華アーティストの共演!

山崎まさよし   2010/08/16 14:12掲載
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<Augusta Camp 2010>、山崎まさよし15周年を祝福する豪華アーティストの共演!
 8月15日(日)東京都立夢の島公園陸上競技場(江東区)にて、<Augusta Camp 2010>が開催。14日(土)に続き、空は晴れ渡り気温は上昇。青い空のもとでの開催となりました。

 今年で12年目の開催を迎えた同イベントは、初めて“アコースティック”というテーマを掲げ、今回は10アーティストが共演。杏子山崎まさよしスガ シカオ岡本定義COIL)、元ちとせスキマスイッチ長澤知之秦 基博さかいゆうmi-guという個性豊かなメンバーが2日間にわたって熱演を繰り広げ、メイン・アクトとメイン・アクトの間には、サブ・ステージで、デビュー15周年を迎える山崎まさよしのトリビュート企画として、出演アーティストがそれぞれ彼の楽曲をカヴァー。これは9月29日に福耳名義で「HOME〜山崎まさよしトリビュート〜」と題し、CDとしても発売されます。

 コーネリアスオノ・ヨーコのバンドでドラマーとして活躍するあらきゆうこのソロユニット“mi-gu”の演奏が会場を心地よく包み込むなか、チケットについているレジャーシートを手に1万2千人の観客が、ゆっくりと入場。今回はフードコートにアーティストがプロデュースしたメニューが販売されており、長蛇の列。

 13:50、山崎まさよしとCOILの岡本定義によるユニット“さだまさよし”の爆笑ビデオによる「熱中症に注意!」という注意の後、トップバッターで登場したのは杏子。夏らしいカラフルな衣裳に身を包み、「Augusta Campにようこそ! 楽しんでください!」と叫ぶと、バイオリンの音色に乗せ「DISTANCIA〜この胸の約束〜」を歌い上げる。続けてアコースティック・ギターを持つと、最新アルバム『Just』から妖艶なロックナンバー「ねぇ、もっと」、大人のバラード「色派」を熱唱。その後、岡本定義(COIL)と、先ほどmi-guで演奏したばかりのあらきゆうこを呼び込み、サンバ調の「恋するサンビスタ」で大合唱を巻き起こしました。

 続いては、中央部分へ飛び出したサブ・ステージに長澤知之が登場。ギターを持つと「長澤知之と申します」という自己紹介に続けて、「山崎まさよしさんをトリビュートします。大好きな曲です」と、「妖精といた夏」をハープとギターで歌い上げる。




 長澤がステージを去ると、メインステージにはスキマスイッチが早くも登場し、会場は大歓声! 「ゆったりと楽しんでね!」という大橋のMCからさっそく7月にリリースしたばかりの新曲「アイスクリーム シンドローム」。アコースティックというテーマのもとでギターとピアノの爽やかなアレンジながらも、熱のこもった演奏で会場を魅了し、クールにアレンジされた「フィクション」に続いては、一旦バンド・メンバーを送りだし、2人だけで代表曲の「奏(かなで)」を歌い上げると、観客はその演奏に息をのむように聴き入っていました。

 再びメンバーを呼び込むと、「ゴールデンタイムラバー」「虹のレシピ」を続けて披露。「虹のレシピ」の最後のリフレインでは会場にすでに本日2度目の大合唱を巻き起こし、ハッピーな雰囲気で包みこんでステージを後に。

 次にサブ・ステージに登場したのは、スガ シカオと、先ほどステージを終えたばかりのスキマスイッチ・常田真太郎。意外な2人の組み合わせで届けられた曲は、山崎まさよし「振り向かない」。切ないバラードが、常田のピアノとスガシカオの熱いヴォーカルのコラボレーションによってますます切なく。

 続いて3番目にメイン・ステージに登場したのは、COILの岡本定義。7月にリリースした2ndソロ・アルバム『ファンタジスタ』収録曲「ウサギちゃん」からスタート。その後もアルバムの曲を、座ってエレキ・ギターを爪弾きながらしっとりと歌う。COILはロックなイメージが強いものの、このステージは、まさに大人の夏の午後といった雰囲気。ゆったりと歌詞を聴かせながら、爽やかな風を吹かせるようなステージを見せました。

 続いてサブ・ステージには元ちとせが登場。ハープを伴って青い衣装で現れた彼女は、8月4日にリリースしたばかりのカヴァー・アルバム『Orient』にも収録している山崎まさよし「やわらかい月」を披露。ハープの音色と唯一無二の彼女の歌声に、会場は水をうったように静まり返ったのち、拍手が広がっていく。




 続いて登場したのは、昨年からAugusta Campに登場したさかいゆう。グランドピアノの弾き語りで切ないバラード「Room」をしっとりと歌うと、「どうもありがとう! さかいゆうです!」と自己紹介。そして一転、アップテンポな「週末モーニン」、デビュー曲の「ストーリー」と続けてグランドピアノをリズミカルに響かせ、最後は再びピアノのリフレインが印象的なバラード「train」を力強く歌い上げ、会場を沸かせました。

 次にサブ・ステージに登場したのは、スキマスイッチの大橋卓弥。ギタリストと2人で山崎まさよしの「全部、君だった。」をまるで自分の曲であるかのように熱のこもったヴォーカルで歌い切ると、会場からは自然と大きな拍手が巻き起こる。そのまま大橋はメイン・ステージに戻り、先ほどステージを終えたばかりのさかいゆうを呼び込むと、「2人で曲をつくりました」と、この7月にリリースされた福耳のアルバム『福耳 THE BEST ACOUSTIC WORKS』に収録された「ピアノとギターと愛の詩」を、見事なハーモニーで熱唱!

 休憩をはさみ、メイン・ステージに登場したのはスガ シカオ。中央に一人立ってギターを肩にかけると、いきなり「ヒットチャートをかけぬけろ」を披露。ギターソロも交えて、弾き語りとは思えないグル―ヴを生み出す。「アコースティックしばりということで、いろいろ考えて」というMCを挟んでの2曲目からは、ストリングスのカルテットを背負い代表曲「黄金の月」「夜空ノムコウ」を情感たっぷりに歌いきる。夕方の空と相まって、客席の雰囲気がゆったりとしたところで、次に演奏したのは意外なロックナンバー「19才」。最後は1人でおくる「午後のパレード」。会場全体を巻き込むファンクネスはさすが。

 続くサブ・ステージには杏子とあらきゆうこが登場し、「ペンギン」。オリジナルとはまったく違うクールで大人の「ペンギン」が暮れかけた会場をふわりと包み込んでいました。

 続いてメイン・ステージに登場したのは長澤知之。久しぶりのライヴということもあってか大きな歓声で迎えられた長澤は、まずは「僕らの輝き」を披露。長澤の独特の声、そして彼の鋭い歌詞が、アコースティックギターの弾き語りという形式によってより観客の心に染み入っていくよう。2曲目はこの時間帯にぴったりの「茜ヶ空」を歌い上げると「福耳のアルバムに参加させていただいた曲です」と紹介。続けて「明日のラストナイト」を披露すると会場からは拍手が。そして最後にこの会場からライヴ会場限定で発売を開始し、パフォーマンスを待たずに売り切れてしまった新曲「回送」を歌うと、観客はその世界にひきこまれずにはいられない。会場を長澤の色に染め上げるギター弾き語りパフォーマンスを見せた。

 そして次にサブステージに登場したのは岡本定義(COIL)。山崎まさよしの「水のない水槽」を、これもまた原曲とは雰囲気を変えたアレンジで披露。




 次にメインステージに登場したのは、元ちとせ。しっとりと「慕情」を歌い上げると、「今日の衣装、いかがですか? 占い師みたい?」というおどけたMCに続き、カヴァー・アルバムからフェアーグラウンドアトラクションの「Perfect」、そしてビートルズの「Ob-La-Di,Ob-La-Da」を楽しそうにはねながら歌い、会場を酔わせる。カヴァー・アルバムから3曲を歌い、メンバーを紹介した後、最後はオリジナル曲「語り継ぐこと」ヘ。

 そしてサブ・ステージには秦 基博が登場。山崎まさよしトリビュートは初期の名曲「ツバメ」。同期のリズムにのって、エレキ・ギターでオリジナルを大胆に変えた秦 基博なりの「ツバメ」を歌い、先ほど自身のステージを終えたばかりの元ちとせを再び呼び込むと、「ふたりでやるからには……」と、ピアノをバックにCMソングとして話題のカヴァー曲「なごり雪」を披露。

 音源はそれぞれのメイン・ヴォーカルでお互いにコーラスをしているが、ここでは1コーラス目を秦が、2コーラス目は元ちとせが歌う、スペシャル・ヴァージョン。唯一無二の声を持つ二人のハーモニーの名曲のパフォーマンス、Augusta Campならではのスペシャルな共演となりました。

 一度暗転したメイン・ステージに登場したのは、再び、秦 基博。ギターを肩にかけるとライヴで人気のバラード「プール」からしっとりとスタート。そして「虹が消えた日」に続いては、MCを挟み、9月8日に発売するシングル「メトロ・フィルム」を早くも披露、秦の新曲に会場は息をのむように聴き入り、続いても10月に発売される3rdアルバムから新曲「ドキュメンタリー」。熱いヴォーカルを聴かせると、最後は今年初めにリリースされ、ロング・ヒットを続けている「アイ」。心のこもった演奏で全編弾き語りのステージを終えました。

 続いて、サブ・ステージにはさかいゆうが登場。ピアノの弾き語りで歌ったのは山崎まさよしの代表曲「One more time, One more chance」。“涙をいざなうシルキーボイス”と評される声とさかいの真骨頂である素晴らしいピアノ・プレイで、この名曲を見事に自分のものとして歌いきると、会場からため息とともに大きな拍手!




 そして、最後にメインステージに登場したのが本日、出演アーティストにトリビュートされた本人、山崎まさよし。頭に白いタオルを巻き、いつものドラム、ベースの2人とトリオで登場。まずはアコースティック・ギターで、デビュー・アルバムのタイトル・チューン「アレルギーの特効薬」。いきなり真骨頂ともいえるアコースティック・ギターの超絶テクニックで聴かせ、コール&レスポンスで客席を1曲目から盛り上げる。2曲目は一転、最新アルバム『IN MY HOUSE』からバラードの「追憶」で雰囲気を一転。そして3曲目は最新シングルに収録した15周年ならではのナンバー「シングルマン」。歌詞にこれまでのシングル曲タイトルを織り込んだ遊び心あふれるこの曲も、アコースティック・ギターをまるで打楽器のように演奏する山崎の真骨頂。続いてエレキ・ギターに持ち変えると、次はロック・ナンバー「アドレナリン」を披露。ここまで一気に駆け抜けると、7月28日に発売したシングル「HOBO Walking」と「晴男」のレゲエ調の2曲をメドレー。のびやかなヴォーカルが夏の夜空に吸い込まれるように響きわたり、大合唱でこの日一番の盛り上がりを見せ、メンバーを送りだすと、サブ・ステージへ。

 歓声のなか、用意されたピアノの前に座ると、2005年に発表した主演映画の主題歌「8月のクリスマス」をピアノ弾き語りで歌い上げた。歌い終えた山崎はそのままマイクを持ち、「こんなにトリビュートされて、私はもう死んでしまったんじゃないかと……」と冗談を交えつつ、「ここで何か喋らないわけにはいかない」と話しだす。「これから何回歌うことができるだろうか、とか年何回歌ってるんだろう?と考えたりしますが、今日、僕の曲を僕じゃない人に歌ってもらって、僕の肉体がなくなっても曲は歌い継がれるということが、素晴らしいことだと感じました。今日は、つくづく、いい歌が書けてよかったなと思いました。みんな、自由に歌ってくれ!」と笑いを誘いつつ、最後は「<Augusta Camp>に来てくれて、最後までいてくれてありがとう」と締め、「しばし、待たれよ!」とメイン・ステージへ。

 Tシャツに着替え、再びメイン・ステージに登場した山崎。岡本定義と元ちとせ、あらきゆうこをステージに呼び込み、ここからは<Augusta Camp>ならではのスペシャルなアンコールセッションがスタート!

 まずは、今年2月に岡本定義とのユニット“さだまさよし”プロデュースで、発表し、<Augusta Camp 2010>オフィシャル・イメージ・ソングにもなっている「やわらかなサイクル」。そして、この曲の最後のリフレインには、出演者が次々と登場、続けてスキマスイッチの大橋卓弥の「みなさんまだ元気は残ってますか? 山さんの15周年トリビュート、まだまだ歌ってない曲がたくさんあります! メドレーで歌いたいと思います!!」というMCを合図に「セロリ」から、全出演者が山崎の名曲を歌い継ぐ。男性アーティストは全員、山崎と同じように白いタオルを巻き、姿もトリビュート。大橋とさかいゆうがラップを見事にハモリきると会場も大興奮。秦 基博が途中に「山さん15周年おめでとう!」の掛け声を挟んだ「中華料理」に続く大ヒット・バラード「僕はここにいる」では山崎本人も熱唱。最後は「根無し草ラプソディー」で会場も巻き込んでの大合唱となった。そして杏子の呼びかけによる客席からの「ヤマ、オーキャンをはじめてくれてありがとう! 夏はやっぱりこれだね!」というコールの後は、1999年の開催から歌い続けられている<Augusta Camp>の定番曲「星のかけらを探しに行こう Again」でフィナーレ。会場全体が腕を振ってステージと一体化し、<Augusta Camp 2010>は幕を下ろしました!
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