演歌の女王、
八代亜紀が10月に初の本格的ジャズ・アルバムをリリースすることが明らかになり、11日、マスコミに向けた公開レコーディングが乃木坂のレコーディング・スタジオにて開催されました。
八代亜紀がジャズと出会ったのは小学5年生のとき。幼い頃からそのハスキー・ヴォイスにコンプレックスを持っていましたが、自分と同じ声質だった米国のジャズ・シンガー、
ジュリー・ロンドンの歌声に勇気づけられ、歌手を志すようになったそう。
そして15歳で上京し、銀座のナイトクラブでクラブ・シンガーとして歌い始めたころは、当時の「流行歌」だった海外のジャズ・スタンダードなどを歌い、歌手としての礎を築きあげていきました。
1971年に演歌歌手としてデビューし、その後、演歌の女王に登りつめたが、あのときのクラブ・シンガー時代の経験が「歌手としての自身の原点」と振り返ります。
プロデュースに元
ピチカート・ファイヴの
小西康陽を迎えたジャズ・アルバム『夜のアルバム』は、ルーツであるクラブ・シンガー時代に思いを馳せ、「メロディを聴いた涙が出てくるジャズ・スタンダードを中心に入れたい、と思って、小西さんと共に選曲した」そう。敬愛するジュリー・ロンドンのレパートリーとしても有名なジャズ・スタンダード「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」「クライ・ミー・ア・リヴァー」や、歌謡曲「再会」「私は泣いています」などのカヴァーを収録予定。
この作品について八代は「団塊の世代の方が青春時代に聴いていたジャズ・スタンダードをもう一度再現するので、あの当時を思い出していただけたらと思います。お家に一枚置いてくださいね!」とコメント。また、アルバム発売に先駆け、今月28日に出演する野外ジャズ・フェスティヴァル<真夏の夜のJAZZ in HAYAMA2012>については、「こういう野外でのジャズ・フェスは初めて」と話しながらも「<舟唄>をジャズ・アレンジで歌って、若者にも聴いてほしい!」との意気込みを語りました。