東日本大震災のニュースを聞いた世界的チェリストの
ヨーヨー・マ(Yo-Yo Ma)が、“For the People of Japan”というプロジェクトを立ち上げ、バッハの「無伴奏チェロ組曲」(部分)の演奏を届けてくれました。
1981年以来、ほぼ毎年のように日本を訪れているヨーヨー・マ。今回“日本の人々のために(For The People of Japan)”とヨーヨーが選んだのは、バッハの「無伴奏チェロ組曲」でした。
バッハの「無伴奏チェロ組曲」は、チェリストの“バイブル”といわれる深遠な作品であり、ヨーヨーが4歳のときから日々演奏してきた大切な曲。
今回は第1番のプレリュード、そして哀悼の意味をもつ「サラバンド」を第1番から第6番まで全6曲を演奏しています(合計7曲)。
音楽を聴くことで少しでも心安らぐひと時を過ごしてもらえたら…。そんなヨーヨー・マの想いが伝わってくる演奏です。
映像はヨーヨー・マのオフィシャル・サイト(
yo-yoma.com)にアクセスし、“A Message From Yo-Yo Ma”というコーナーからYouTubeのリンクに飛ぶことで観ることができます。また、ヨーヨー・マの呼びかけに賛同したアーティストたちの作品も同サイトで発表されています。
以下は、ヨーヨー・マからのメッセージです。
日本の人々が大変な状況にある今、私は一人のアーティストとして、芸術や文化の在り方について深く考えさせられています。文化/芸術は、このような過酷な現実に直面している人々の痛みを少しでも和らげることができるのだろうか
東京在住のある友人は、この疑問にこう応えてくれました。「自分が適切だと思ったことをためらうことなく実行するべき。行動しなければなにも始まらないのだから。」
私は、この映像によって、日本に住む皆様に少しでも心の安らぎがもたらされることを切に願っています。(
ヨーヨー・マ)
※ヨーヨー・マのオフィシャル・サイト
http://www.yo-yoma.com/