「たにまにて」小嶋真理の台湾漂流記 第2回 台北のクラブで起きた事件!こじまけいさつ24時!の巻 前編

2017/02/15掲載
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第2回 台北のクラブで起きた事件!こじまけいさつ24時!の巻 前編
 ご無沙汰しております。小嶋真理です。連載2弾目、何を書こうか迷っている間に5ヶ月という月日が過ぎてしまい、2016年を飛び越し年が明け、チャイニーズニューイヤー、いわゆる旧正月も見事に通り過ぎてしまいました…。2017年は記事をどんどんアップしていきたいと思いますので、何卒よろしくお願い申し上げます!
 ところで、台北の旧正月、花火どんどこ打ち上がるどんちゃん騒ぎのお祭り期間になると思っていましたが、道端で小さな打ち上げ花火や爆竹はちょいちょいやっているけれど、実際は皆帰省して家族と過ごすメロウな期間だそうで店も閉まっている所が多く、なんとも静かなホリデイでありました。しかし、旧正月でもオープンしていた饒河街夜市はとても賑わっていました。台湾でも旧正月は初詣に行くということで、台北にいた友人達で饒河街夜市のど真ん中にある松山慈祐宮へ行ってみると、境内はEDMが爆音で流れライトもやたらギラギラしており、日本の厳かな初詣とは真逆にいっておりました。また、欲を素直に表現するお国柄のようで、フリッパーズ・ギター風に表現すると、お願いごとは基本、商売繁盛!金が儲かる!KANE!KANE!KANE!という感じでしょうか。また、お賽銭もクレジットカードやメトロカードで支払い可能だったりと、寺ノロジー(寺テクノロジー)も進化しているようでした。
 2016年を振り返るには遅い時期となってしまいましたが、去年は目まぐるしい年でした。台北に着き、なんとなく自覚はしておりましたが、 台北友達の間ではレジェンドというあだ名がつけられるほどのパーティ野郎になってしまいました。
 パーティーといえば、やはりクラブ。日本にいる時は、友人のイベントなどがない限りクラブには滅多に行かなかったのですが、台北では週末クラブ三昧でした(最近は多少落ち着きました)。台北にはATT 4 FUNという商業施設があり、昼はデパート、夜は上階のほうに密集するクラブに人が集まるという朝から夜明けまで大賑わいのビルなのですが、その周りにも色んなクラブがあり、週末の夜になるとその近辺、酔っぱらい、ヒップスター、ギャル、ファックボーイ、OLにビジネスマン、大学生、旅行者、ギャングスターで溢れかえっております。私の独断と偏見ですが、台北ローカル達はパーティー大好きで踊るのも大好きなようです。クラブ内は皆、踊りまくっております。旧正月の初詣の際、お寺がクラブ仕様になっていたのも納得です。
 台北へ旅行がてら現地のクラブにも行ってみようかなと思われる方も読者様の中にはいらっしゃるかもしれませんので、ここで少しだけ軽〜く説明を。ATT 4 FUNビル内にあるクラブに限ってジャンル分けすると、9階にあるMYSTはEDM、Chessはヒップホップ、10階にあるFRANKはUSヒットソングミックスというように、それぞれの特色があります。また、台北で一番人気のクラブはOMNIだそうです。多分、EDM寄りだと思われます。ちなみに私はEDMちょっと苦手なので、ヒップホップ寄りのクラブに出没しています。
 前置きが長くなりましたが、今回は、そんな楽し〜いアゲアゲのクラブで起きた(私にとって)悲しい事件について書こうかなと思います。
 去年の秋、某クラブへ友人達と訪れた時でした。その日は私、全身白コーディネートをしていたことを今でも鮮明に覚えています。大きなトートバッグを持ち運んでいたので、到着してすぐロッカーに入れ、酒を飲み、語り、踊り、時には歌い、そしてまた踊り狂い、とても楽しいひと時を過ごしておりました。
 閉店前の夜明けにクラブを出て、家に帰ろうとタクシーに乗り、支払い前にカバンの中にあるはずの財布を探ると、ない!ない!財布がない!一気に血の気が引きました、というか、酔いが醒めました。タクシーの運転手に、すぐにクラブ前に戻ってお願い〜!と言い、クラブに戻ると一緒に来ていた友人達がまだ道端でたむろしていました。なんせ渡すお金もないのでタクシーの運転手にそのまま待っていてもらい、友人らに財布をクラブでなくした旨を伝えると、すぐクラブに戻ったり電話してくれたりしましたが、クラブは完璧クローズしており連絡も通じず、どうしようも出来ない状態。次の日、改めて財布探しをしようということになりました。そして、友人が1,000元貸してくれて、知り合いのラッパーがバタバタした分のタクシー代をノーリターンで大丈夫だからと渡してくれました。謝謝(泣)。そのまま外で待っていてくれたタクシーに乗り込みました。
 帰りのタクシーの中、クレジットカード3枚、銀行カードもろもろ、お守り代わりに持っていた父が生まれて初めて買ってくれた指輪を完全に失ったのではないかと思うと、とても不安な上に酔っぱらい遊び呆けていた自分の愚かさに呆れ返り悲しくなってしまい、Oh my Godを連呼(笑)。タクシーの運転手は一部始終を見ていたため、「Are you okay?」と聞いてきましたが、いんや、大丈夫じゃないかも。死にそう(泣)。と私は超素直に答えていました(笑)。すると、タクシーの運転手さん、いきなりファミリーマートの前で停まり、降りろ!と私に言うではありませんか。訳も分からず車を降りると、オレについて来い!と言うので後を追うと、彼はファミマのドリンクセクションの真ん前で止まり、好きなものを飲め!と私に言いました。えええ〜!いいの?と聞くと、なんでもいい、酒でも飲め!というので、こちらでも売ってる「ほろよい もも味」を渡すと、彼自身はレッドブルを掴み、お会計を済ませてくれました。車に戻ると、飲め!といってほろよい もも味を渡してくれたので、2人、タクシーを停めたまま無言でほろよいピーチ味とレッドブルを飲みました。そして、家まで送ってくれましたが、降りる時、窓を開けて、おいで、おいで、とされたので近寄ると、がんばれ、がんばれ、と、頭をナデナデナデナデされました。きっと、彼に悪気はなかったのだとは思いますが、弱みにつけこんでいるのかこいつは!と思い怖くなってしまい、走って逃げました。
 翌朝、カード明細をチェックすると誰にも使われていない様子。これはきっと財布はあるはず!とちょっと浮かれていました。そしてクラブオープン時間にエントランスのスタッフ達に、ホール内に財布は落ちていなかったかと聞くと、ない、ない、財布なんてなかった、の一点張り。あるかどうか確認したいから中に入らせてというと、絶対ダメ!!! の一点張り。いや、見ないと納得いかないでしょ!と言うと、財布はない!入るならエントランス料金1,000元払え!の一点張り。泣きそうになっていると、親切なスタッフがなんとか中に入れてくれたのでMY財布を探したけれど、やはりない。希望が絶望に変わった瞬間でした。諦めて帰ろうとすると友人から、警察署に行き事情を話せば警察官がクラブ側にセキュリティーカメラの映像を確認させてくれるように要求してくれるはずだから、とりあえず警察署へ行け!とメールが。その後、すぐクラブ近くの警察署に向かいました。
 警察署へ行き事情を説明すると、少し待ってくれと奥の席に通されました。近くのテーブルで警察官に囲まれた白人男性が「この粉、ベーキングパウダーだと思ってたんだよォ〜〜(泣)」と叫ぶ姿が。
 さて、今回長くなりすぎてしまったので、また次回に続きを書こうと思います!この後、一体どうなるのでしょうか……お楽しみに……。
文・写真 / 小嶋真理
www.marikojima.com
@rottendotmari
 01  02 
照片評論
01
クラブで踊るゼ
photo by Young Lu


02
It G Ma! 台北へ来てから余裕で5kg太ったのでダイエット頑張ります。It G Ma!

03
台南へスケボー大会のイベントを観に行った時。イベント終わりに搬出トラックの前でだべる。

04
私のInstagramからのムービー。日本から富山のラッパー集団、NOPPALDKYXO達がやって来た時。

05
右: 饒河街夜市でジャンボシャボン玉を見つけ購入。早速トライ。
左: 日本から噂のアート商業集団、Trischwaがやって来た時に皆でクラブへ行きました。


06
左: がーるずごーんわいるど
中央: クラブに絶対現れないであろう台北メタラーの友人2名にChessでバッタリ。
右: 台北の友人達に誘われカラオケ。大部屋で大人数というのがこちらの基本スタイル。皆が歌う台湾のメジャー曲からこちらの音楽シーンについて色々と学べます。


07
旧正月に、夜市でお店を開きながら店内で台湾のおせちを食べていた一家。
報到
饒河街夜市 / 松山慈祐宮
台北市松山区



ATT 4 FUN
110台北市信義區忠孝東路五段68號



OMNI Nightclub Taipei
110台北市忠孝東路四段201號5樓


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