CD

交響曲ハ長調、小組曲『子供の遊び』、組曲『ローマ』 P.ヤルヴィ&パリ管弦楽団

ビゼー(1838-1875)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
TOCE90167
組み枚数
:
1
:
日本
フォーマット
:
CD

商品説明

パーヴォ・ヤルヴィ&パリ管/ビゼー作品集
祝パリ管音楽監督就任!
フランス音楽リリース第1作!


最近は発表するすべての作品が高水準といわれるパーヴォ・ヤルヴィ。今回は音楽監督に就任することとなったパリ管弦楽団とのフランス音楽アルバムの登場です。

【パーヴォ・ヤルヴィとフランス音楽】
パーヴォ・ヤルヴィのフランス音楽といえば、これまでにシンシナティ響とのドビュッシー作品集や、ラヴェル作品集、ベルリオーズ幻想交響曲などが知られていました。それらはシンシナティ響の高機能を生かしたインターナショナルな性格のもので、フランス的なサウンドを楽しむといった趣のものではありませんでした。、
 また、フランスのオーケストラを指揮したものとしては、フランス放送フィルとのロシア作品集やシューマン:チェロ協奏曲、オペラ・アリア集があったものの、フランス音楽の録音はおこなっていなかったというのが実情です。

【名門パリ管弦楽団】
往年の名門オーケストラ、パリ音楽院管弦楽団が改組されて生まれたパリ管弦楽団は、ミュンシュ(首席1年)、カラヤン(顧問2年)、ショルティ(首席3年)、バレンボイム(首席14年)、ビシュコフ(首席9年)、ドホナーニ(顧問2年)、エッシェンバッハ(首席8年)と、43年の歴史のほとんどを、外国人首席(顧問)指揮者のもとで活動してきました。今回、首席に就任するパーヴォ・ヤルヴィも、エストニア生まれの指揮者ということで、パリ管の外国人指揮者好きをまたしても証明する形となりました。

【ヤルヴィのレパートリーへのこだわり】
パーヴォ・ヤルヴィはヴァージン・レーベルでは、北欧レパートリーや協奏曲中心のアルバム制作を続けてきましたが、最近、リリースされたマーラー・アルバム2点は世界的な成功を収め、今回のビゼー・アルバムはそれに続く注目のリリースとなります。
 曲目は交響曲ハ長調(第1番)に、小組曲『子供の遊び』、そして組曲『ローマ』(交響曲)というもの。ヤルヴィ自身が、これらの作品について、『カルメン』に較べると不十分な認知しか得られていないと語っており、本場オケによる紹介という情熱をもってレコーディングに取り組まれているのは喜ばしい限り。

【魅力的な3曲】
交響曲ハ長調は17歳のビゼーが書いた人気作で、次々に湧いてくるようなメロディはまさに天才的。比較的多くの録音が存在しますが、パリ管による演奏はビシュコフ盤(廃盤)があっただけなので今回の録音は歓迎されるところです。
 『子供の遊び』はもともとピアノ連弾のために書かれたものでしたが、のちにその中の5曲にオーケストレーションを施し、演奏会用の組曲として完成。色彩的で可愛らしい作品。
 マーラーのお気に入りでもあった組曲『ローマ』は、交響曲とも呼ばれる作品で、描写的要素と構造的要素が混ざり合った面白さがあります。(HMV)

【収録情報】
ジョルジュ・ビゼー:
・交響曲 ハ長調
・小組曲『子供の遊び』
・組曲(交響曲)『ローマ』

 パリ管弦楽団
 パーヴォ・ヤルヴィ(指揮)

 録音時期:2009年11月18-19日
 録音場所:パリ、サル・プレイエル
 録音方式:デジタル(ライヴ)

内容詳細

ヤルヴィのパリ管音楽監督就任記念録音。オーケストラの制御能力にかけては今や随一の手腕を誇るヤルヴィ。ふだんの演奏会ではサブ・メインくらいの作品だが、メインに登場させてもよいほどのとびきりの美しさ。この路線でラヴェル、ドビュッシーもぜひ。(白)(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

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2009年OP音楽監督に就任したP.ヤルヴィが同...

投稿日:2011/01/16 (日)

2009年OP音楽監督に就任したP.ヤルヴィが同オーケストラを振っての彼にしては珍しいビゼーの作品演奏ライブ録音です。この時ヤルヴィは47歳頃それまでの様々な経歴を経ていよいよレパートリーの益々の拡大も図っての選曲でもありましょう。勿論例えば交響曲の方は1936年ミュンシュが初演の際演奏したオーケストラがこの楽団だったらしく正直オーケストラ主導の色合いも濃いものとは思いますが・・・。交響曲の演奏タイムは@9’44A9’26B5’34C8’49と基本的に反復演奏されている割にはマァマァの時間でまとめており、作品自体ビゼーの若い時のものでもあって活気ある溌剌した演奏になっており独特の乾いた感じがある意味面白いですね。早めの第1楽章では弾力性と共に最初の動機などその弾む力強さが筋肉質なしなやかさを表します。第2楽章、短調ベースで前奏に続き弦ピチカートに乗ってオーボエが美しい旋律を奏で中間部ではテンポの上下が変化をつけます。第3楽章は昔よくTVニュースのBGMに使われた曲(私の聴いた記憶の年代から推察すると日本のオーケストラ演奏ではなく1950年代に録られたストコフスキーかビーチャム指揮のレコードが出典なのでは・・・?、昔はこの様に自然?とクラシック音楽が耳に流れていたのです・・・今のTV番組では「皇室アルバム」でクラシックBGMが流されている様に)なのですがこの演奏での弦の遣り取りがピット演奏にも聴こえたりして中々色彩が豊か。最終楽章は軽妙ながら若干動機的には変化が少なくそれを適度な山場をつけ「行け行け」ムードで活き活き健康的に結着をつけてくれます。どうしても作品自体の性格から突っ込んだ演奏盤が少ないだけに本盤演奏は楽しめました。もう一つ管弦曲「ローマ」は私は初めて聴くのですが交響曲第2番とも呼ばれる場合もありビゼーがイタリア留学した時ローマ、ヴェネチア、フィレンツェ、ナポリの四都市を四楽章に見立てて草案作りがなされたらしいです。比較的長年にわたって作曲・改訂された曲なのですが今一ピシッとした完成度が乏しいですね。さて、本盤演奏タイムは@11’51A5’10B7’00C7’09で結構一人前の作品。前述の様にやや全体散漫な感じの作品ではありますが第1楽章穏やかなホルン重奏から開始され歌謡風な雰囲気からやがて加わった弦が語る様に進んで行きます。テンポアップを噛ましながら後半フルートとハープが何かローマの風景印象の様で最後は初めのホルンテーマに還ります。中間メロディ弦を挟んで前後弦が踊る第2楽章、そしてゆったりした第3楽章はオペラ間奏曲の様で途中ヴァイオリン・ソロが管楽器バックに綺麗に入っています。最終楽章はピチカートに乗って色んな管が囀り後段は式典めいたテーマが主体を占め錯綜しながら〆はティンパニーも伴い堂々と・・・(謝肉祭という題で単独扱いされる時もあったとの事)。他の演奏を知りませんので相対的評価は出来ないのですがヤルヴィのオーケストラ・コントロールの巧みさがうかがえ管弦小曲「子供の遊び」(5曲トータル11’02)も佳演と思います。今後のこのコンビ演奏の発展方向が楽しみであります。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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