チャットモンチー   2009/02/19掲載
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 チャットモンチー特集第2弾は、かねてから親交があるという “ハマケン”ことSAKEROCK浜野謙太との異色対談をお届け! まっとうな音楽談義から、自らの失恋話、そして唐突な作詞オファーまで、ハマケンのトリッキーな仕掛けの数々に、チャットモンチーはどう応じる!?


「ハマケンさんがライヴの途中で裸になって、
“ええええ!?”って(笑)」(高橋





ハマケン 「チャットモンチーと最初に会ったのって、たしか徳島だよね」

高橋 「そうや、そうや。クローバーっていう地元のライヴハウスでSAKEROCKと対バンさせてもらったんや」
福岡 「たしか、あのとき“東京から有名なバンドが来る!”って噂が流れたんだよね?」
橋本 「うん。それで、ぎゅうぎゅうのお客さんの中で観た気がする」
高橋 「そしたら、ハマケンさんがライヴの途中で裸になって 、“ええええ!?”って(笑)」

ハマケン 「あれ、お客さんに“脱げ〜”って言われて、脱がされちゃったんだよ。ていうか、みんなも、一緒になって“脱げ”って言ってたんじゃないの?」

3人 「言ってません(笑)!」
高橋 「あれ、お客さんに言われて脱いだんですか? 自分から脱いでたように見えたけど(笑)」

ハマケン 「演奏の調子が良かったから、“何でもできる!”って思っちゃったんだよね。 “俺の演奏は裸に勝てる!”とか思ったんだけど、勝てなかったね(あっさり)」

3人 「はははは!」
福岡 「本当にびっくりしましたよ。私、“SAKEROCKって脱ぐ系のバンドなんじゃ!”って思いましたもん(笑)」

ハマケン 「最初はそんな出会いで。次に会ったのが僕がMCを務めてた『スペシャボーイズ』の収録だっけ?」

福岡 「はい。ちゃんと話したことないまま番組で共演するようになって(笑)」
高橋 「それで、番組のスタッフが企画してくれて、1回、みんなで飲みにいきました」

ハマケン 「でも、そのときは、そんなに長い時間、飲めなかったんだよね」

福岡 「そうそう。で、次に一緒に飲んだのは、私たちが番組を卒業するとき。ハマケンさんとJxJxさん(サイトウ“JxJx”ジュン/YOUR SONG IS GOOD)が、わざわざ鳥取まで来てくれて」

ハマケン 「行った行った! あのとき、いろいろ喋ったね」

高橋 「そこでグッと距離が縮まって」


──仲良くなってからハマケンの印象って変りましたか?


橋本 「すごく真面目な人やな〜って。一緒に共演したときとか、楽屋で一人で練習してたり」
高橋 「SAKEROCKは、ちょくちょくライヴも観させていただいていて。そうそう、年末のライヴ(『COUNTDOWN JAPAN 08/09』)も、すごくいいライヴでした。SAKEROCKって常に進化してるバンドなんじゃって思いました」

ハマケン 「チャットも進化してるよね。こないだ、ライヴで〈恋愛スピリッツ〉聴いて、俺、泣きそうになっちゃったもん。 “本当に心に届く音楽って女の子にしかできないのかな”って思っちゃって」

橋本 「なんで、“女の子にしかできない”って思ったんですか?」

ハマケン 「なんかねえ、“ギュ!”みたいな。女の子の周波数しか気持ちに届かないんじゃないかって。全然、上手く言えてないけど(笑)。でも、すごくグッときたんだよ!」

橋本 「ありがとうございます。嬉しい」

ハマケン 「ところで、みんな楽器の練習いっぱいしてる? 俺、最近、練習すればするほど音を外すようになっちゃって。斜め上から、“その音、外しちゃうんじゃない?”とか話しかけてくる誰かがいるっていうか」

橋本 「あ、いますいます。その感覚すごく分かる」

ハマケン 「やっぱりいるよね!」

橋本 「はい。でも、それを克服する、すごくいい練習法があるんですよ」


ハマケン 「え、教えてよ!」

橋本 「斜め上から話しかけてくる人と一緒に練習するんです。“失敗するんじゃない?”って声を意識しながら、失敗しそうな箇所を確認しながら練習すると本番で上手く演奏できるんです」
福岡 「無意識で練習しないってことやな?」
橋本 「うん。自分で“ミスれ、ミスれ”って思いながら、最近は練習してます」

ハマケン 「なるほど、常に本番を想定して練習すればいいんだね。あの……ミュージシャンとして、すごく勉強になります」

橋本 「いえいえ、そんな(笑)」





ハマケン 「じゃあ、唐突だけど(笑)、ここでアルバムタイトルの『告白』に引っかけて。3人はどんな告白をされたい?」

3人 「う〜ん……(長い沈黙)」

ハマケン 「そういえば昨日、『いいはなシーサー』観てたらさ……」

3人 「はははは!」
橋本 「ハマケンさん、『いいはなシーサー』って似合いますね(笑)」

ハマケン 「そう(笑)? でね、『いいはなシーサー』観てたら、ある男の人が女の人に何も言わずロッカーの鍵を渡して、それを開けたら、“結婚してください”って手紙とダイヤの指輪が入ってたっていうエピソードが放送されて。……でもさぁ!」

高橋 「 “でもさぁ!”ですよね(笑)。私だったら直接、“好きだ”って言われたほうがいいです」
橋本福岡 「うんうん」

ハマケン 「やっぱ告白されるならお台場とかで?」

高橋 「お台場か〜(笑)」
福岡 「私、仕事でしか行ったことない」

ハマケン 「(突然)俺、お台場で告白したことあるよ」

3人 「え〜!」

ハマケン 「お台場の夜景が見えるところで告白すればよかったんだけど、なぜか、スタバで告白しちゃって(笑)。結局、俺がフられちゃったんだけど。あまりのショックに俺、何日か大学行けなくなっちゃって。たしかチャットモンチーより年下だったと思うんだけど、すごく生意気なコでさ(以下、延々ボヤキ)……ていうか、これ、『告白』だよね」

高橋  「ホンマや。ある意味、『告白』や(笑)」


「『告白』ぐらいの言葉の強さがないと
ズシっとこないよね」(ハマケン)


ハマケン 「じゃあ、このあたりで、そろそろニュー・アルバムの話をしましょう!」

3人 「はい」

ハマケン 「『告白』、聴かせていただきまして、すごくいいなと思ったんですよ」

3人 「ありがとうございます!」

ハマケン 「今回は特に歌詞がいいなと思った。最近、自分でも歌詞を書くようになってきてるから余計、気になるかもしれないんだけど。やっぱり『告白』ぐらいの言葉の強さがないとズシっとこないよね。今回のアルバムって、真髄を衝くような歌詞が多いじゃん。改めてチャットモンチー、凄いなって思った」

福岡 「ありがとうございます! ちなみに、ハマケンさんは今、どんな歌詞を書かれてるんですか?」

ハマケン 「SAKEROCKとは別でやってるバンド用に、最近、『罪悪感』って曲を書いたんだけど」

高橋 「『罪悪感』(笑)! めっちゃいいタイトルじゃないですか。聴いてみたいです」
橋本福岡 「聴いてみたいです!」

ハマケン 「ほんと? この曲、Aメロしか決まってないんだけど、じゃあ、せっかくなんで3人にサビの歌詞を考えてもらおうかな。チャットモンチーの曲って、すごくサビが盛り上がるし。今、ここで歌ってみるから、一緒にサビを考えてよ」

3人 「は、はい(笑)。わかりました」


(※ここでハマケン『罪悪感』を熱唱!)
ハマケン『罪悪感』
♪ソープに行って 罪悪感
2回も行って 罪悪感
ゆく年くる年 罪悪感
Hな初夢 罪悪感
お昼に起きて 罪悪感
俺 なんか生きてて 罪悪感
新聞読まずに 罪悪感
リーマン・ショックで 罪悪感
yeah! 罪悪感!
高橋 「めちゃくちゃいい歌詞じゃないですか!」
福岡 「超ストレート!」

ハマケン 「これにサビを付けてほしいんだけど」

福岡 「最終的に落ち着きたい感じですか? “罪悪感を持っててもいいんだよ”みたいな」

ハマケン 「そうだね。“誰しも罪悪感を抱えながら生きている”みたいな」

福岡 「でも、この曲、以外と落ち着かんほうがインパクト残るかも」
高橋 「うん。そうやな。落ち着くような感じって、みんなやってるじゃないですか。だから、ハマケンさんの曲は違うほうがいい」
福岡 「たとえば“こんな罪悪感の歌で金儲け!”みたいな感じに持っていくのはどうですか?」

ハマケン 「あ〜。メイク・マネーね」

橋本 「“こんな歌、歌ってごめんなさい!”で終わったり」
福岡 「うん。あえて罪悪感を残したまま終わるのがいいんじゃないですかね」

ハマケン 「いいね。今出たフレーズ、そのまま使わせてもらおうかな。よし。チャットモンチーと『罪悪感』でメイク・マネーだ!」

──じゃあ曲が完成したらハマケンから3人に作詞印税を振り込んでもらうということで。
ハマケン 「あ………(絶句)」

3人 「はははは!」



取材・文/望月 哲
撮影/相澤心也



浜野謙太(SAKEROCK)
Profile:
ストレンジな魅力を放つ4人組インスト・バンドSAKEROCKのトロンボーン&スキャット担当。昨年はEGO-WRAPPIN'や小泉今日子のライヴに参加するなど、セッション方面でも大活躍! ニュー・アルバム『ホニャララ』(写真)絶賛発売中! 3月1日にはSHIBUYA-AXにて『ホニャララのツアー』最終公演を開催!
http://sakerock.com/



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