アイヌ民族の壮絶な歴史を描いた映画『カムイのうた』より、11月の北海道先行公開に先駆け、ポスター・ヴィジュアルと予告映像が公開されています。

　本作は北海道の厳しくも豊かな自然と共存して生きてきたアイヌ民族で、その民族に伝わる叙事詩ユーカラを弱冠19歳という若さで見事な日本語に翻訳し、民族の文化を後世に残した実在の人物、知里幸恵をモデルとして描いた物語です。北海道の先住民として独自の文化を築いてきたアイヌ民族は、和人（大和民族）によって差別と迫害の日々を余儀なくされます。同じ民族ではないという理由だけで――。

　本作のメガフォンをとった菅原浩志監督は四季折々の北海道の雄大な自然美と、自然と共存したアイヌ民族の歴史を描き、現代の自然と文化に警鐘を鳴らしています。

　この度公開されたポスターは赤を基調に、アイヌ民族が「神＝カムイ」とする北海道にしか生息しないシマフクロウを背景に、インパクトのあるヴィジュアルを完成させました。アイヌ民族は迫害と差別を強いられ、近世の歴史ではポスターのメインコピーにあるように「何も許されなかった」民族なのです。

　そして同時に公開される30秒ヴァージョンの予告映像にもご注目ください。冒頭に登場する北海道の大自然とそれを見守るシマフクロウ。そして、主要キャスト陣の名シーンが凝縮された予告映像が完成しました。


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