英国のハイエンドスピーカーメーカー「B＆W」のフラッグシップである「800」シリーズが今秋、素材、機能、パーツ、デザイン、規格内容ともに一段と進化した第3世代の「Diamond」シリーズとなって新登場。

　「800」シリーズはおよそ40年に亘り世界の先進的スピーカーとして君臨。英アビイロードスタジオをはじめ世界の有数の録音スタジオでモニタースピーカーとして採用され、いわば世界の音楽の“音質的基準”ともなったスピーカー群です。1999年には初代「Diamond」シリーズがスタートし、今日に至るまでその名を高め続ける第一級スピーカーとなっています。

　その第3世代としてシリーズトップの「800 D3」を除く6機種が一度にラインナップ。最大の特長は従来のB＆Wスピーカーのトレードマークともなってきたミッドレンジの“黄色いケブラーコーン”が消えたこと。素材の内容は明らかにされていないものの、ケブラーに勝る新素材から成るもので、同社ではこれをケブラーからの“継続”を意味する“コンティニュアム・コーン”と名づけて全モデルに搭載しています。さらに「802」「803」ではキャビネットから分離させたヘッドユニットのタービン・ヘッドに、正面を曲面の頂点にして背面に向けて折り曲げたというリバースラップ・キャビネットを採用。そのほかにもほぼ全点にわたるパーツを見直し、従来からの進化発展というよりも全く新しいスピーカーとして誕生させたものとなっています。

　全6機種を全世界で販売することでフル生産が必至となるため、フラッグシップの「800 D3」は来春まで発売はペンディングとのこと。