『日日是好日』『セトウツミ』『さよなら渓谷』などの作品で知られる大森立嗣監督のオリジナル脚本による最新作映画「タロウのバカ」が、9月6日（金）より東京・テアトル新宿ほかにて全国ロードショー。場面写真が公開されています。

　本作は、刹那的に生きる3人の少年の過激な日常を描いた青春ドラマ。戸籍も持たず、一度も学校に通ったことのない主人公・タロウ役を、本作が俳優デビューとなるモデル / アーティストのYOSHIが務め、タロウと行動をともにするエージ役を菅田将暉、スギオ役を仲野太賀がそれぞれ演じています。


　このたび公開された場面写真は、3人の人生を変えるきっかけとなる“一丁の拳銃”を手にタロウとふざけあうエージや、復讐のために敵対する半グレ集団の吉岡（奥野瑛太）を急襲するシーン、スギオが密かに想いを寄せ続ける洋子（植田紗々）が放課後の教室でピアノを弾く場面など計6点。社会のルールや道徳を学んだことがなく、常に本能が駆り立てるままに行動するタロウ、それぞれやるせない悩みを抱えているものの、タロウとつるんでいる時だけ心を解き放たれるエージとスギオなど、いずれも理屈を超えた青春時代独特の絆で結ばれた3人の刹那的なきらめきと同時に、抱える闇を象徴するようなシーン写真となっています。


　全編が寓話のようでいて、まるで今の日本社会の理不尽さを取り込むように、フィクションであることを忘れるほどの生々しいリアリティとスリル溢れる映像世界を描き出した本作。大森立嗣監督が20年余り前から書き温めていたオリジナル脚本による、渾身の一作です。


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