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ブルーノ・ワルター、生誕150周年を記念した日本独自企画の2タイトルが発売

ブルーノ・ワルター   2026/09/17 12:48掲載
ブルーノ・ワルター、生誕150周年を記念した日本独自企画の2タイトルが発売
 名指揮者、ブルーノ・ワルター(Bruno Walter)が今年9月15日に150回目の誕生日を迎えたのを記念して、日本で独自に企画された2タイトル『演奏の誕生~モーツァルト:交響曲第36番「リンツ」のリハーサルとレコーディング』と『ブルックナー:交響曲第7番&グルック:「オーリードのイフィジェニー」序曲(1954年ライヴ)』が10月21日(水)に発売されます。

 『演奏の誕生~モーツァルト:交響曲第36番「リンツ」のリハーサルとレコーディング』と題されたCD2枚組は、1955年4月、ニューヨークのコロンビア30丁目スタジオで行なわれたモーツァルト「リンツ」交響曲の録音セッションのリハーサル(95分)と本番演奏(25分、本番テイクから編集されたもの)を収録。「おはよう!……さて、皆さん、ハ長調交響曲の練習を始めましょう」というワルターの挨拶で始まり、綿密なリハーサルを通じてセッションのために組織された録音用のオーケストラ「コロンビア交響楽団」(弦が12-8-6-4-2という室内オケ編成ながらじつに厚みのあるサウンド)に的確な指示を与え、ワルターならではの個性に染め上げていく過程を体験できる画期的な企画盤。ワルターのモーツァルト演奏の中でも「リンツ」の表現力の濃密さは特筆もので、豊麗でロマンティシズムあふれる解釈が聴きものです。今回のCDでは、リハーサル部分がLPよりも長く収録されており、ワルターの英語の喋りも明晰に聞き取れます。日本国内では米初出盤ジャケット・デザインも含むオリジナルの形では日本コロムビアの初出盤以来70年ぶりの発売。ブックレットには多数のリハーサル写真や喋り部分の英日対訳を掲載しています。

 もう1枚は、ワルターの最円熟期にあたる1954年12月23日、カーネギー・ホールで行なわれたニューヨーク・フィル定期でのライヴ録音を収めた「ブルックナー:交響曲第7番&グルック:『オーリードのイフィジェニー』序曲」。これは当時ワルターが契約を結んでいたコロンビア・マスターワークス社による正規のライヴ・レコーディングでありながら、なぜかワルターの生前には陽の目を見ることがなかった秘蔵音源です。マスターテープはソニーミュージックのテープ・アーカイヴに長らく保管され、録音後58年経った2008年になって初めてイギリスのテスタメント・レーベルから発売されました。ブルックナーの交響曲第7番はコロンビア響との1961年録音よりも9分も速い演奏(とくに第3楽章スケルツォ)でありながら少しも性急な印象を与えない点が絶頂期のワルターの充実ぶりを物語っています。グルックはワルターの演奏としては初レパートリー。国内プレス盤として日本で単独で発売されるのは今回がはじめてです。

 ナチスの台頭によってアメリカへの亡命を余儀なくされたワルターが、1941年から61年にかけてコロンビア・マスターワークス社に残した一連の録音は、演奏・録音両面のクオリティの高さでワルターの代表盤が目白押し。そのほとんどはストリーミングでも聴くことができます。

(c)Don Hunstein / Sony Music Entertainment

ソニーミュージック
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