才色兼美な美麗ジャズ・ピアニスト、Eliane Eliasことイリアーヌが、最新作『夢そよぐ風』(BVCJ-31037 \2,548(税込))を5月26日にリリースする予定です!!
　イリアーヌと言えばフュージョンの大御所、ランディ・ブレッカーの奥さんとしても知られていますが、そのランディとバンドを結成したり、N.Y.のフュージョン・バンド“ステップス・アヘッド”に在籍してみたりと、初期の彼女はどちらかと言うとフュージョニストのイメージ。が、次々と発売されるリーダー・アルバムでは、ハービー・ハンコック、ジャック・デジョネット、クリスチャン・マクブライド等、大御所〜中堅の実力派と共演し、また、ビル・エヴァンスのトリビュート盤にも参加するなど、今やN.Y.の女流ジャズ・ピアニストを代表する存在として定着。さらに最近では、ヴォーカリストとしての顔もアピールし、その才能の豊かさ、間口の広さに改めて唸らされます。

　前作『キスト・バイ・ネイチャー』は、ソングライターとしてもユニークな才を持つことを証明した作品でありましたが、そのなかでも、軽やかなボッサ・フレイヴァーが漂ったオリジナル曲は凄く良かったと誰しも感じたもの。それもそのはず、彼女は元々ブラジル・サンパウロの生まれであり、サンパウロを代表するボサ・ノヴァ・マスター“ジンボ・トリオ”のアミルトン・ゴドイからピアノを学び、そして、ボッサ・ファンなら泣く子も黙るであろう、ヴィニシウス・ヂ・モライスのバンドでプレイしていた本物のブラジル・ミュージシャン。そう、彼女はボサ・ノヴァ・ピアノの正統な継承者なのです。

　なお、本アルバムの邦題は『夢そよぐ風』となっていますが、元々、原題は『Dreamer』。これは、彼女が敬愛するアントニオ・カルロス・ジョビンの曲名。また、バックにはブラジル音楽界の至宝、オスカー・カストロネヴィスや、パーカッションにパウロ・ブラガが参加しているので、どうやら、今回はかなり原点回帰な内容になっている模様ですね？　参加ミュージシャンは他に、マイケル・ブレッカー(ts,fl)、マイク・マイニエリ(vib)、そして彼女の作品にはお馴染みのマーク・ジョンソン(b)など有名人ばかり。また、収録曲もボサノヴァ系〜ジャズ・ボッサ風味なジャズ・スタンダードを中心に、彼女のオリジナルとみられる曲も収録される予定です。まさに彼女の代表作と呼べそうなアルバムとなっていそうですので、皆さんもご注目ください。

【収録予定曲】
01.コール・ミー
02.ビーズと指輪
03.フォトグラフ
04.ムーヴィン・ミー・オン
05.ソー・ナイス
06.ザッツ・オール
07.タンジェリン
08.ドリーマー
09.タイム・アローン
10.ドラリシ
11.ハウス・イズ・ノット・ア・ホーム
12.嘘をつかないで　(日本盤ボーナス・トラック)