「やーばい、すごく楽しい」と興奮を抑えきれない様子の田邊。彼らは多くの対バン経験を持ち、相手によってパフォーマンスに様々な工夫を凝らしてきたエピソードを語りながら、「自分たちの音楽が一番いいように届けられるように、なるべく入ってきやすいように頑張るんだけど、今日はそんなの要らなかった。本当にflumpoolを愛してる皆さんは最高だと思います、ありがとうございます!」とflumpoolファンを讃えた。田邊から「flumpool側に行くの早かったよね」と指を指されたのは辻村。大阪のラジオ局FM802の年末イベント〈FM802 ROCK FESTIVAL RADIO CRAZY〉で、辻村と阪井は、豪華ボーカリストの面々を迎える“レディクレ・バンド”のメンバー同士なのだと明かした。田邊から「誰とやったか言いなって!」と振られると石田は誇らしそうに「GLAYのTERUさん、ゆずのお二人、ウルフルズ、イエローモンキー。緊張した舞台裏の一生さんを皆に見せたかった。いつもの二分の一ぐらい小さかった」と評して観客を笑わせ、「(阪井は)戦友ですよ」とうれしそうに語った。この対バンで再会を果たした辻村と阪井は、まるで生き別れのバンドメンバーに久々に会ったような様子だった、と田邊は羨ましそう。
「俺らは上京したての時にflumpoolのポスターを見たり、flumpoolの音楽を聴いたりした時、そっち側に早く行きたいなと。何の動員もないバンドが思ってて。その時は早く音楽で夢掴んで、幸せになりたいとしか思ってなくて。時間が掛かって、今やっと一緒のステージ立てるようになって、“遅いかな?”とか思ったんだけど、まったくそんなことはなくて。今見てる景色が一番いいんで」と語った田邊。「幸せというのは案外時間掛かって廻りまわって来るものだから、掴んだ時にちゃんと胸張って喜べるのかな?と思います」と切々と語っていく。「俺たちもホールツアー始まるからさ。この幸せをどうか一緒に体感してほしいなと思います。これからもアホみたいに一緒に音楽やれたら、と思ってるだけ、そんな4人です。これからもよろしく、ありがとう! BLUE ENCOUNTでした」と挨拶し、辻村、江口、高村は田邊に賛同するように音を鳴らした。「全身で幸せになっていこう、そんな歌をあなたに」との言葉から、ひときわ力強く真っ直ぐな歌を放った「ハミングバード」。「歌う!」という歌詞の前に、“これからもあなたに”という言葉を付け加えて目の前の観客に捧げた。BLUE ENCOUNTはこの秋、10月12日(月・祝)にレグザムホール(香川県県民ホール・小ホール)で開幕する、自身初のアルバム完全再現ツアー〈2015-2018「still B.E. coming」〉へと向かっていく。
挨拶に続いて「ブルエンから最強のバトンをもらって、皆さんに音楽、最高のライブをお届けします。付いてきてくれるか?」(山村)と呼び掛けると、「ビリーバーズ・ハイ」へ突入。山村はギターを構え、前へ歩み出て生き生きと歌を届けていく。阪井のギターリフで始まった「覚醒アイデンティティ」では尼川と杉本が頭上クラップを先導して盛り上げ、観客はコーラス・パートをシンガロング。次曲「Blue Apple & Red Banana」にもファンの熱いコーラスが力を吹き込み、会場が一体となってうねりを生み出していく。山村は「埼玉!」「もっと!」などと煽るだけでなく、自ら熱いシャウトを繰り返し、パフォーマンスに没入していた。
「今日改めて同じステージでやってみて、悔しくなるぐらいカッコいいなと思いました」とブルエンのライブを讃えた後、ここで再び田邊を呼び込み。田邊は「先輩、今日もお疲れ様です!」と山村の背後を通って阪井に突進。田邊は「何なんですか?! “これ(とLEDを指して)、俺ら使ったった”みたいな、新しいマウントの取り方やめてくださいよ(笑)」とクレームを入れ、コントのような小競り合いに場内からは笑いが起きる。田邊は後ろを向いて神宮司に「明日ロッキン(〈ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2026〉にレミオロメンもブルエンも出演)でよろしくお願いします」とお辞儀、杉本に向かってもお辞儀して「同期なんです」とコメント。flumpoolのライブに対しては「涎が出ました、最初の4曲」と感想を述べた田邊。そこにいる誰もが互いにリスペクトし合っていることが伝わる光景だった。
山村は、この後セッションする曲は、熊本支援チャリティー特番『project STAY HOPE』で披露したことに触れながら、「歌詞の中ではすごく孤独に一人で戦ってる人を描いた曲なんですけども。今もいろんな災害であったり、今日来てくれている人の中にも“一人で戦ってきた”という人もいると思いますので、そんな人たちに、今日は2人でお送りしたい歌です」と選曲理由を熱く語った。奇しくもこの日は大雨。「Over the rain~ひかりの橋~」とタイトルコールすると、場内にどよめきが起きた。
■flumpool tour 2026「ここからの歌」 2026年9月19日(土)埼玉・狭山市市民会館
[SET LIST] BLUE ENCOUNT 1. 未完成 2. Survivor 3. VS 4. Coffee,sugar,instant love 5. アマリリス 6. 終火 7. プロメテウス 8. 囮囚 9. バッドパラドックス 10. ポラリス 11. ハミングバード
flumpool 1. Because... I am 2. ビリーバーズ・ハイ 3. 覚醒アイデンティティ 4. Blue Apple & Red Banana 5. Over the rain ~ひかりの橋~(with 田邊駿一) 6. 証 7. 夜は眠れるかい? 8. reboot~あきらめない詩~ 9. STAR EXTRA 10. World beats 11. 君に届け ―ENCORE 12. 星に願いを(with 田邊駿一)